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【中学受験社会】情報と暮らしを図解で総まとめ—メディア 情報化 使い方の注意|武蔵野個別指導塾

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新聞・放送・インターネットの特徴を図で比べ、店の情報活用や個人情報の扱いを例題で学びます。資料の割合を読む手順から、発信前に確かめる点まで家庭で練習できます。

よくあるのは、学校のテスト前の自習室の白板の前で、「テレビとインターネットの違い」をまとめようとして、どちらにも「すぐに情報が届く」と書いたところで止まるという場面です。速さだけを比べても、情報を受け取る人、発信できる人、後から調べ直す方法の違いまでは説明できません。道具の名前を覚えるだけでは、使い方を問う問題で迷ってしまいます。

情報と暮らしの単元では、情報が「だれから、どの手段で、だれへ」届くのかを考えます。さらに、店や工場が情報をどう使うか、便利さの裏にどんな課題があるかを結びつけます。情報を受け取る側だけでなく、送る側にも目を向けることが出発点です。

お子さまが「ネットに書いてあったから正しい」と答えたときも、ただ否定する必要はありません。「書いたのはだれか」「いつの話か」「何を根拠にしたのか」と確かめる順序を添えます。この順序は、社会の資料問題にも、日々の情報の選び方にも使えます。

この単元で身につけること

学校で学ぶ店の販売の工夫や工場の生産の仕組みは、この単元の土台です。品物の流れに加えて情報の流れを見つけると、売れ方を調べることが仕入れや生産につながる理由も説明できます。用語を一つずつ暗記した後は、必ず具体的な仕事や生活の場面に戻して確かめましょう。

基本の考え方

情報を伝える手段と、その変化

情報とは、出来事や物事について知るための内容です。明日の天気、電車の運行状況、店で売れた品物の数なども情報に当たります。情報を伝える手段や媒体をメディアといいます。新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどが代表例で、インターネットも情報を伝え合う仕組みとして暮らしに深く関わっています。

新聞などの印刷物では、文字や写真を使って内容を伝えます。紙面を手元に残せば、同じ記事を読み返しやすいという特徴があります。テレビは映像と音声で、ラジオは主に音声で伝えます。ラジオは画面を見なくても内容を聞けるため、目を別の作業に向けているときにも使えます。ただし、どの手段が役立つかは、伝える内容や使う状況によって違います。

新聞や放送のように、多くの人々に情報を伝えることをマスコミュニケーションといい、略してマスコミともいいます。そのための媒体がマスメディアです。言葉の使われ方には幅がありますが、問題では「広く多数へ届ける」という特徴に注目すると整理しやすくなります。新聞や放送の情報が常に正しい、という意味の言葉ではありません。

図1のように、放送は放送局から多くの人へ届ける形が基本です。一方、インターネットでは、受け手だった個人も文章や写真を投稿し、別の人へ伝えられます。矢印は情報が進む方向を表しています。上の図は放送の基本的な流れ、下の図はインターネット上で相互に伝え合う関係を簡略化したものです。

図1 放送とインターネットで異なる情報の伝わる方向

図1の下側では、個人と報道機関の間だけでなく、個人どうしにも矢印があります。これは、多くの人が情報の受け手にも送り手にもなれることを示しています。ただし、新聞社や放送局もインターネットで情報を発信します。「新聞社の情報」と「インターネットの情報」は、発信者と伝達手段という異なる分け方なので、完全に別々の箱には入りません。

伝え方の変化をたどると、人や物を運んで手紙などを届ける方法に加え、電信や電話によって離れた場所へ内容を速く伝える方法が広がりました。新聞や放送は多くの人に同じ情報を届け、インターネットは遠くの相手とのやり取りや情報の検索を身近にしました。新しい手段が登場しても、前の手段がすべてなくなるわけではありません。手紙、紙の新聞、放送も、それぞれの特徴を生かして使われます。

情報産業と、産業の中の情報活用

情報を集め、加工し、伝えたり、情報を扱う仕組みを支えたりする産業を情報産業といいます。新聞や放送、通信、ソフトウェアをつくる仕事などが関わります。情報は集めたままでは使いにくいことがあります。たとえば、たくさんの取材内容から出来事の経過を整理し、必要な説明を加えることも、情報を加工する仕事です。

店が商品の売れた情報を使う場合は、情報を販売に生かしています。レジで商品が売れた時点の情報を集め、管理する仕組みは、販売時点情報管理、またはPOSと呼ばれます。商品名や数量、売れた時刻などを調べれば、仕入れる量や並べ方を考える手がかりになります。バーコードを読み取ること自体と、集めた情報を分析して使うことは、役割が違います。

たとえば、あるパンが夕方に売り切れやすいとわかれば、店は夕方までに補充する量を見直せます。反対に、売れ残りの多い品物は仕入れの量を調整する材料になります。情報を使う目的は、単に数字を集めることではなく、品切れや売れ残りを減らすなどの判断に役立てることです。ただし、前の日と同じ売れ方になるとは限らず、天気や行事なども考慮します。

工場では注文の情報を生産計画に生かし、運輸の仕事では荷物の位置や道路の混雑の情報を配送に生かします。農業では天気などの情報が作業の判断に役立ちます。これらは、情報化が情報産業だけの変化ではないことを示す例です。さまざまな産業で情報の利用が進み、暮らしや仕事に大きな役割を果たす社会を、情報化社会といいます。

便利さと課題を一組で考える

情報化によって、遠くの相手と連絡したり、家にいながら必要な情報を調べたりしやすくなりました。災害時にも、避難に関する知らせや交通の情報が行動の手がかりになります。しかし、通信が途切れたり、電源が使えなくなったりする場合もあります。複数の連絡手段を考えることは、情報を受け取れなくなる事態への備えにつながります。

速く広く伝わる仕組みでは、誤った情報も広がりやすくなります。発信者を確かめるだけでなく、発信された日時、対象となる地域、根拠も確認します。古い写真に新しい説明が付いていると、写真自体が本物でも、受け取る人は出来事を取り違えるかもしれません。情報を読み解き、確かめて使う力を、情報リテラシーといいます。

また、機器を持つかどうか、通信環境が整っているか、使い方に慣れているかなどによって、情報を利用する機会には差が生じます。こうした情報の利用に関する格差を、情報格差、またはデジタルデバイドといいます。手続きをインターネットだけにすると、利用しにくい人が困る場合があります。便利な仕組みを増やすときは、案内や相談の方法も合わせて考える必要があります。

例題で解き方を確かめる

例題1 伝える手段を条件から選ぶ

山間部を走る車の中で、同乗者が地域のニュースを聞こうとしています。画面を見ず、文字も読まずに受け取りたいとき、紙の新聞とラジオ放送のどちらが条件に合いますか。ここでは、その場所でラジオ放送を受信できるものとします。手段の名前と理由を答えましょう。

  1. 問題文の「画面を見ず、文字も読まず」を取り出します。今回は情報の新しさではなく、受け取り方が選択の条件だからです。
  2. 新聞は主に文字や写真、ラジオ放送は主に音声で伝えると整理します。知っている特徴を、条件に対応させるためです。
  3. 条件に合う特徴を理由に入れます。「便利だから」だけでは、どの条件を満たしたかが伝わらないからです。

スマートフォンでも音声を聞くことはできますが、この問題で選ぶ候補は紙の新聞とラジオ放送です。身近な経験を広げすぎず、示された選択肢と条件から答えます。また、ラジオがどの場所でも必ず受信できる、と一般化する必要はありません。

答え:ラジオ放送です。画面や文字を見ずに、音声でニュースを受け取れるからです。

例題2 人数のグラフから割合を求める

学習用に、ある集まりの40人が「ある知らせを最初に何で知ったか」に1人1つだけ回答した結果を考えます。テレビが16人、インターネットが12人、新聞が8人、ラジオが4人でした。図2はこの人数を表しています。インターネットと答えた人は全体の何%ですか。また、図2から「インターネットを使える人は12人だけ」といえますか。

図2 知らせを最初に知った手段を比べる学習用の人数グラフ

図2のように、横軸の目盛りは人数を表し、同じ間隔が同じ人数に対応します。この図は練習のために設けた集まりの回答で、日本全体の利用状況を表すものではありません。棒の長さを比べる前に、何を尋ねた資料なのかを読みましょう。

  1. 16+12+8+4=40で、回答の合計を確かめます。割合を求めるときは、何を全体とするかをはっきりさせる必要があるからです。
  2. インターネットの12人を全体の40人で割り、100倍します。割合は「比べる量÷もとにする量」で求めるので、12÷40×100=30となります。
  3. 質問が「最初に知った手段」であることに戻ります。インターネットを使えるかどうかは尋ねていないため、能力や利用経験の人数までは決められません。

テレビで最初に知った人が、その後でインターネットを使って詳しく調べた可能性もあります。しかし、その人数も図2には示されていません。「考えられること」と「資料から確実にいえること」を分けるのが、資料問題の大切な手順です。

答え:30%です。最初に知った手段の調査なので、インターネットを使える人が12人だけとはいえません。

例題3 店の情報活用を記述する

ある店が、商品別の販売数と売れた時刻をレジで記録しています。午後に売り切れる商品と、閉店時に残る商品があるとわかりました。この情報を仕入れにどう生かせますか。「売れ方」と「仕入れる量」を使って説明しましょう。

  1. 集めている情報を確かめます。商品別の販売数と時刻からは、どの商品がいつ売れるかを考えられるためです。
  2. 店が解決したいことを整理します。品切れと売れ残りでは起きている問題が違い、すべての商品を一律に増やしても解決しないからです。
  3. 情報を使った行動を文章にします。「売れ方を調べる」で止めず、調べた結果が仕入れる量の調整につながると示すためです。

この記述では、「売れたものをたくさん仕入れる」だけだと、閉店時に残る商品の扱いが抜けます。商品ごとの違いを捉える言葉を入れると、与えられた情報を十分に使えます。売上げが必ず増えると断定せず、品切れや売れ残りを減らす目的として説明しましょう。

答え:商品ごとの売れ方を調べて仕入れる量を調整し、品切れや売れ残りを減らすために生かせます。

例題4 拡散された情報を確かめる

友人から「明日は地域のすべての店が休みになる」という画像が届きました。画像には発信者も日付もなく、何度も転送された跡があります。すぐ別の人へ送る前に何を確かめればよいですか。2つの観点を答えましょう。

  1. 不足している手がかりを探します。発信者と日付が不明なので、だれがいつ発表した知らせなのかを判断できないためです。
  2. 元の発信や店自身の案内を探し、対象となる日と地域を照らし合わせます。別の時期や場所の知らせが、今の情報として広がっている可能性を区別するためです。
  3. 転送された回数と内容の正しさを切り離します。同じ画像が繰り返し送られても、独立した裏づけが増えたとは限らないからです。

この段階で、画像は必ずうそだと決めるのも早すぎます。根拠が不足していると判断し、確認できるまで広めないという行動が考えられます。調べる先を変えても同じ画像の写ししかなければ、元の根拠にたどり着いたことにはなりません。

答え:だれが発信した情報かと、いつ・どの地域を対象とした情報かを、元の発信や店の案内で確かめます。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 受け手の多さを正しさに置き換える

誤った書き方は「たくさんの人が共有しているので、内容は正しい」です。多くの人に届いていることは、広がり方を示しています。しかし、発信された内容を確かめた人が多いかどうかは別であり、人気や共有の数だけでは正しさを判断できません。

どこが違うかを直すには、「多くの人が見た」と「根拠が確かである」を別の文にしてみます。正しい書き方は「共有された数だけでは正しいと決められないので、発信者、日時、根拠を確かめる」です。「私は便利だと思う」は意見、「回答した40人のうち12人が選んだ」は資料に基づく事実というように、文の性質にも目を向けます。

誤り2 名前がなければ個人情報ではないと考える

誤った書き方は「写真に名前を書かなければ、だれの情報でもないので自由に投稿できる」です。個人情報は氏名だけではありません。顔がわかる写真や住所なども、その人を特定する手がかりになります。1つだけではわかりにくい情報でも、ほかの情報と組み合わせると人物や生活の場所がわかる場合があります。

どこが違うかは、写真の背景まで見ると気づきやすくなります。名札、表札、建物の表示、予定が書かれた紙などから、本人が広めたくない情報が伝わるかもしれません。正しい書き方は「名前以外にも人を特定する手がかりがあるので、写っている人の意向と公開範囲を確かめ、不要な情報を載せない」です。家庭生活などをむやみに知られないためのプライバシーも、合わせて考えます。

図3のように、送る前の確認を順番にすると、内容の正しさだけに気を取られて相手への配慮を忘れることを防ぎやすくなります。これは法律上のすべての条件を示す図ではなく、日常の投稿で立ち止まるための確認の流れです。

図3 情報を発信する前に内容と相手と公開範囲を確かめる流れ

図3の最初は内容や根拠、次は写っている人などの相手、最後は届ける範囲の確認です。友人だけに送ったつもりでも、その先で転送されたり保存されたりすることがあります。投稿を削除しても、すべての複製を回収できるとは限りません。確認が済まないときは、送信を保留する判断も必要です。

誤り3 出典を書けば何でも自由に使えると考える

誤った書き方は「インターネットで見つけた写真は、出典を書けばどんな使い方をしてもよい」です。文章、写真、絵などの作品には、つくった人の権利である著作権が関わります。見られる場所に置いてあることと、自由に複製して公開できることは同じではありません。

どこが違うかは、「どこから持ってきたか」と「どのように使ってよいか」を分けると整理できます。出典は情報の出どころを示しますが、それだけですべての利用が認められるわけではありません。正しい書き方は「出典を示すことに加え、利用できる条件を確かめ、必要な許可を得るなど、作品を使う際のルールを守る」です。授業の中で使う場合と、だれでも見られる場所で公開する場合も、同じように扱えるとは限りません。

ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ

練習問題

答えだけを先に見る前に、各問で根拠となる言葉に線を引いてみましょう。計算では全体、記述では情報を使った後の行動まで書くと、考えが途中で止まっていないかを確かめられます。

練習1

放送と比べたときのインターネットによる情報伝達の特徴を、「受け手」と「発信」という言葉を使って説明しましょう。速さだけではなく、情報を伝える方向に注目してください。

練習2

例題2の図2について、テレビと新聞を合わせると何人ですか。また、回答者全体の何%ですか。1人1つだけ回答した資料であることを使って求めましょう。

練習3

店が商品の販売数を調べ、その結果をもとに翌日の仕入れを変えました。この説明で、「集めた情報」と「情報を使った判断」をそれぞれ答えましょう。2つを同じ言葉で答えないようにします。

練習4

友人の顔と家の表札が写った写真を、多くの人が見られる場所に投稿しようとしています。「名前を文章に書いていないから、そのまま投稿してよい」という考え方の問題点と、投稿前にすることを答えましょう。

答えと解説

練習1の答え:情報の受け手だった個人も、多くの人に向けて発信しやすいことです。インターネットでは個人どうしも情報をやり取りできます。放送局に視聴者が意見を送る場合もあるので、「放送では受け手から一切伝えられない」とまでは書きません。

練習2の答え:24人、60%です。16+8=24、24÷40×100=60と求めます。人数の答えには人、割合の答えには%を付けます。割合を足して求める場合も、もとにする量がどちらも同じ40人であることが必要です。

練習3の答え:集めた情報は商品の販売数、情報を使った判断は翌日の仕入れを変えたことです。情報の収集と活用を分けると、情報化が仕事にどのような変化をもたらすかを説明できます。売れた数を記録しただけでは、まだ仕入れを変えたことにはなりません。

練習4の答え:顔や表札から本人や住んでいる場所がわかるおそれがある点が問題です。投稿前に友人の意向と公開範囲を確かめ、表札などの不要な情報を載せないようにします。相手が望まない場合は投稿を控えます。写真に写る内容も、文章と同じように情報として点検します。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

情報と暮らしの学習は、地理では店、工場、農業、運輸の工夫へつながります。公民では人権や社会のルール、政治について判断するための情報の受け取り方へつながります。歴史で通信や交通の発達を学ぶときにも、遠くへ何をどのように届けたかという視点が使えます。

家庭で5分でできる確かめ方の1つは、手元の知らせを1つ選び、「発信者」「日付」「対象」「根拠」をお子さまと探すことです。書かれていない項目があれば、どこで確かめられるかまで考えます。もう1つは、店で品切れがあった場面を思い浮かべ、「どんな情報があれば、次の仕入れを考えやすいか」を話すことです。商品名、売れた時刻、数量などが挙がれば、それぞれ何の判断に使うかを続けて尋ねます。

個別指導では、割合で迷う場合は「全体は何人か」、記述で迷う場合は「だれが何のために使う情報か」まで戻って確かめます。用語を答えられても説明が続かないときは、情報を集める前と使った後で、行動がどう変わるかを短い文にします。

まとめ

白板にテレビとインターネットを並べたとき、今度は「速い」という一語の先へ進めます。発信者と受け手を矢印で結び、判断の根拠を書き添えれば、道具の違いが人の行動の違いとして見えてきます。資料の数字を正しく読むことと、人に関する情報を慎重に扱うことも、その延長にあります。

情報が広く届くほど、受け取った人の判断は次の人にも影響します。伝える力には、確かめてから渡す責任が伴います。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

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