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【日本史探究】共通テスト 入試日本史の解き方を図解で総まとめ—年代整序 正誤 史料 論述の手順|武蔵野個別指導塾

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年代整序の年表と4つの例題で、正誤判定・史料読解・短い論述の手順を確かめます。知識を解答の根拠に変え、迷った問題の見直し方まで練習できます。

よくあるのは、駅のホームのベンチで解き直しの問題を開き、「廃藩置県も地租改正も覚えたのに、並べ替えると迷ってしまう」という場面です。答えを見れば知っている言葉ばかりなのに、自分で選ぶ段階では決め手が見つかりません。これは、覚えた内容を設問の条件に合わせて取り出すところに、まだ練習の余地がある状態です。

日本史の問題では、用語を知っていることに加え、その用語が何を意味し、どの出来事と前後し、資料のどの記述と結びつくかを確かめます。選択肢に見覚えのある人物名があるだけでは、その文全体が正しいとは限りません。短い論述でも、関連語を多く並べるだけでは、問われた理由を説明したことにならないのです。

そこで、年代整序、正誤判定、史料読解、論述を別々の手順に分けて練習します。どの型にも共通する出発点は、何を答える問題かを先に定めることです。解答の根拠を短く言葉にできるようになると、迷ったときにどこへ戻ればよいかも見えてきます。

この単元で身につけること

中学校の歴史や歴史総合で学んだ出来事の流れは、日本史探究で制度の違いや史料の背景を考えるための土台になります。ここでは通史を最初から暗記し直すのではなく、解答中に必要になったつながりを具体的に取り戻します。

基本の考え方

問題の型を見分け、根拠の置き場所を決める

年代整序は、出来事を時間の順序に置く問題です。正誤判定は、ある文の内容が歴史的事実や資料と合うかを確かめる問題です。史料読解は、作成された時代や目的に注意しながら記述を読み取る問題です。論述は、問われた内容を根拠とともに文章にする問題です。実際には、史料を読んだうえで年代を並べるように、複数の型が組み合わされることもあります。

はじめに設問を読み、答える対象と条件を押さえます。たとえば「この資料から読み取れるもの」を選ぶ場合、一般的には正しい知識でも、資料が裏づけていなければ答えにならないことがあります。一方、「この資料の背景について」と問われたら、資料の文言に加えて、その時代の出来事を結びつける必要があります。条件を読むことは、使ってよい根拠の範囲を決めることでもあります。

図1のように、要求を確認し、根拠を探し、判定してから、最後に条件へ戻ります。見直しを一番後の余った時間だけに任せず、1問の中にも小さく組み込む考え方です。正しい理由で選べたつもりでも、問われたのが「誤っているもの」なら解答は逆になるためです。

図1 設問の要求から根拠の確認と判定へ進む手順

図1の「根拠」は、毎回同じものではありません。年代整序なら年号や前後関係、史料読解なら注目した語句、論述なら問いに対応する歴史的な関係です。根拠を一言で言えない場合は、知識が不足しているのか、資料の場所を見失っているのかを分けて考えます。

年代は点とつながりの両方で覚える

年号は出来事を置くための目印です。しかし、年代整序の学習を年号の一覧だけで済ませると、同じ政策を別の言い方で示されたときに止まることがあります。「藩を廃して府県を置いた」と書かれていたら、廃藩置県に言い換えられることも必要です。用語、制度の中身、時期の3つをひとまとまりにします。

明治初期なら、版籍奉還で土地と人民が朝廷に返還され、旧藩主は知藩事に任じられました。その後、廃藩置県で藩が廃止され、中央政府が任命する府知事・県令による地方支配へ移りました。名称が似た「返す」「廃する」を同じ出来事にしないことが、順序の判断につながります。両者とも中央集権化に関係しますが、実施した内容は異なります。

ただし、前に起きたことをすべて後の出来事の原因にしてはいけません。年表が示すのはまず時間の順序であり、原因と結果を示すには別の説明が必要です。たとえば同じ年に起きた出来事は、年だけの知識では月や日の前後まで決まりません。教科書の説明や問題中の条件からわかる範囲を超えて、順序を作らないようにします。

正誤と史料と論述をつなぐ

正誤判定では、文を「誰が」「いつ」「何について」「どうした」に分けると、確かめる場所が見えます。「地租改正では、地価を基準として土地所有者に金納させた」という文なら、税の基準、納税する人、納め方が確認点です。「地租改正」という語を知っているだけでは、基準が地価なのか収穫高なのかを取り違えるおそれがあります。

史料では、それに「誰が誰に向けて書いたか」を加えます。法令は、統治する側が守らせようとした規則を示します。法令にある禁止が書かれていても、社会の全員が実際にその禁止を守ったとは直ちに言えません。日記や意見書も、書き手の立場を通した記述です。内容を疑って何も読まないのではなく、何を示す資料として使えるかを定めます。

論述では、こうして確認した関係を文にします。「背景を説明せよ」なら出来事が生じる前の事情、「内容を説明せよ」なら制度や政策の仕組み、「影響を説明せよ」ならその後の変化が中心です。たとえば地租改正の内容を問われた答案に「近代国家の形成が進んだ」とだけ書いても、どのように税を納めさせたかが抜けています。大きな時代の説明と、設問が求める具体的な説明を区別しましょう。

例題で解き方を確かめる

例題1 明治初期の政策を古い順に並べる

A「地租改正が始まった」、B「版籍奉還が行われた」、C「廃藩置県が行われた」を、古い順に並べてください。ここでの地租改正は、改革の開始を指します。制度が全国に定着するまでの期間と、始まった年を混同しないようにします。

  1. まず文章を政策名にそろえます。今回は名称が示されていますが、説明だけの問題でも同じ作業をします。比較する対象を一定にすると、人物の生涯など別の時間軸に引っ張られにくくなります。
  2. 版籍奉還が1869年、廃藩置県が1871年であることを置きます。土地と人民を返還しても藩は残り、次の廃藩置県で藩そのものが廃止された、という内容も順序の裏づけになります。
  3. 地租改正の開始を1873年に置き、最後に記号へ戻します。知識として正しい順序を考えられても、記号の写し間違いがあると解答が変わるので、名称と記号を照合します。

図2のように年の間隔をそろえると、この3つが同時の改革ではないことを視覚的に確かめられます。横方向の位置は年に対応しており、左右に並んだだけの模式図とは区別して読みます。

図2 版籍奉還から地租改正までを等間隔で示す年表

図2では、版籍奉還から廃藩置県までと、廃藩置県から地租改正の開始までの年の差が等しくなっています。ただし、この配置は政策が等しい期間で完了したことを意味しません。点は実施や開始の年を示しており、その後に続く制度の運用までは表していません。

答え:B → C → Aです。

例題2 誤りのある部分を特定する

次の文の正誤を判定し、誤りがあれば直してください。「地租改正では、毎年の収穫高を基準として、土地所有者に現金で地租を納めさせた。」選択肢の文全体を眺めるのではなく、正しい部分を残しながら誤りを探す練習です。

  1. 文を「基準」「納税者」「納め方」に分けます。この3つが税制度の説明を支えているため、どれか1つが違えば、文全体を正しいとは判定できません。
  2. 地租改正では地価が課税の基準となったことと照合します。収穫高を基準とする、という部分が一致しません。「現金」という見覚えのある語だけで正しいと決めないことが必要です。
  3. 土地所有者と金納の部分は残し、基準だけを直します。文のすべてを逆にするのではなく、誤りの位置に対応させて修正することで、制度の理解も確かめられます。

「収穫高ではないから、収穫の様子は農家の生活に関係しない」と考えるのも行き過ぎです。ここで問うのは税額を決める制度上の基準です。農家の収入や負担感まで同じ文で断定することはできません。正誤判定で得た結論を、問いの外まで広げないようにします。

答え:誤りであり、「毎年の収穫高を基準として」を「地価を基準として」に直します。

例題3 史料の趣旨から政策の目的を読む

次は、1588年の刀狩令の趣旨の一部を学習用に要約した文です。原文の引用ではありません。「百姓が刀や脇差などを持つことを禁じる。武器を持つことは年貢を納めず一揆を起こすことにもつながるので、農具を持って耕作に専念させる。」この文が示す政策の目的として適切なものを、ア「百姓の武装を抑えて耕作と年貢納入を促す」、イ「百姓を海外との交易に従事させる」、ウ「すべての武士の武器を回収する」から選んでください。

  1. 対象を表す「百姓」を押さえます。誰に対する命令なのかがわかれば、対象を「すべての武士」に変えた説明は、この文の内容と合わないと判断できます。
  2. 禁止していることと、行わせようとしていることを分けます。武器の所持を禁じ、耕作に専念させるという組合せから、政策の方向を読み取れるためです。
  3. 選択肢ごとに記述の根拠を探します。アは武器、耕作、年貢という語句と対応します。イの交易は、この文には目的として示されていません。

背景知識では、刀狩を兵農分離の進展と結びつけて理解します。ただし、要約文を読んだだけで、全国の武器が残らず回収されたとか、人々の身分移動が一度に完全になくなったとかまでは言えません。政策の意図と、実際にどこまで実現したかは、別の問いとして扱う必要があります。

答え:アです。

例題4 違いが伝わる短い論述を書く

「版籍奉還の後にも残っていた地方支配の仕組みと、廃藩置県による変化を、『知藩事』『中央政府』を用いて2文で説明してください。」これは出来事の名称を答える問題ではなく、前後で支配の仕組みがどう変わったかを説明する問題です。

  1. 答案の軸を「改革前に残った仕組み」と「改革後の仕組み」に分けます。単なる年号の列挙ではなく、違いを説明する問いだからです。答案を考える前に、2文それぞれの役割を決めます。
  2. 前半には、版籍奉還後も旧藩主が知藩事として藩を治めたことを置きます。「土地と人民を返した」という政策の説明だけでは、残った仕組みが答えられないためです。
  3. 後半には、廃藩置県で藩を廃し、中央政府が任命する府知事・県令を置いたことを書きます。これで、支配を担う人と中央との関係の変化が伝わります。
  4. 指定語句と文の数を確かめます。知識が合っていても、条件を満たしていなければ必要な形の答案になりません。語句を入れるだけでなく、その意味に合う使い方かも読み返します。

「中央集権化が進んだ」という結果を添えることはできますが、それだけで答案を終えないようにします。何が変わったからそう言えるのかを、旧藩主と地方官の違いで示すことが、この問題の説明の中心です。

答え:版籍奉還後も、旧藩主が知藩事として藩を治めました。廃藩置県では藩を廃し、中央政府が任命する府知事・県令による地方支配へ改めました。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 同じ時代の出来事を同時とみなす

誤った書き方は「版籍奉還と廃藩置県は、どちらも明治初期なので同時」です。どこが違うかというと、時代区分は出来事を入れる広いまとまりであって、その中の前後関係を消すものではありません。「明治初期」とわかった段階は、候補を絞ったところであり、整序が終わったところではないのです。

正しい書き方は「版籍奉還の後、廃藩置県が行われた」です。復習では、2つの用語を別々のカードにするだけでなく、間に「藩が残る状態から、藩を廃する段階へ」と書き添えます。内容の違いを説明できれば、年号が一時的に思い出せなくても、順序を判断する手がかりが残ります。

誤り2 正しい語句を1つ見つけて文全体を正しいとする

誤った書き方は「地租改正には金納があるので、例題2の文は正しい」です。どこが違うかというと、納め方の一致だけを確認し、税の基準を確認していません。選択肢は、正しい語句に別の制度の特徴を混ぜて作られることもあるため、一部分だけの一致では足りません。

図3のように、基準・納税者・納め方を分けて確認します。ここでは例題2の文のうち、誤りがあるのは基準の部分だけです。色は確認箇所の違いを表し、正しい部分まで消して覚え直す必要がないことを示しています。

図3 地租改正の説明を基準と納税者と納め方に分解

正しい書き方は「金納と土地所有者は合っているが、収穫高という基準が違うので誤り」です。図3のように誤りの位置を絞ったら、答案の横に「地価」とだけ直しておく方法もあります。正解の番号を写すより、次に同じ取り違えをしたときの手がかりになります。

誤り3 時間がなくなるまで同じ選択肢を読み続ける

誤った進め方は「迷ったら、納得できるまで最初から読み直す」です。どこが違うかというと、読むたびに判断材料が増えるとは限らず、同じ印象の比較を繰り返している場合があります。未着手の問題が残っているなら、その停滞を区切る判断も必要です。

正しい進め方は「何が未確定かを短く残し、後で戻る」です。「年代が不明」「資料の対象が不明」のように迷いの理由を記し、問題の指示に沿った解答状況を管理します。解答用紙では、飛ばした設問による解答欄のずれに注意します。戻ったときには全体を読み直す前に、その未確定部分を調べます。

時間配分の練習では、問題を解く時間と、条件・転記・記述を確認する時間を分けて考えます。普段の演習で問題群ごとの所要時間を記録し、根拠を探すために必要だった時間と、同じ箇所を往復した時間を区別します。一律に速く読もうとするより、どこで判断が止まったかを知るほうが、次の演習で手順を修正できます。

練習問題

練習1

A「廃藩置県」、B「地租改正の開始」、C「版籍奉還」を古い順に並べてください。そのうえで、最初と次の出来事の間で、藩の扱いがどう変わったかを1文で説明してください。例題と記号の割り当てが違うので、記号だけを記憶して答えないようにします。

練習2

「廃藩置県では、旧藩主を知藩事に任じて藩を存続させた」という文の正誤を判定してください。誤りの場合、文の冒頭の政策名だけを変える方法と、政策名を残して後半を直す方法の2通りを示してください。どちらの直し方でも文全体が成り立つことを確かめます。

練習3

例題3の要約文から判断できることを、ア「刀狩令が出された後、全国で一揆が完全になくなった」、イ「命令を出す側が、百姓の武装と年貢未納・一揆を結びつけていた」から選んでください。選ばなかった文について、判断するためにどのような情報が追加で必要かも説明してください。

練習4

地租改正の課税の仕組みを、「地価」「土地所有者」「金納」を使って1文で説明してください。年号だけを答えるのではなく、何を基準に、誰に、どのように納めさせたかが伝わる文にします。答案を作ったら、3つの語句が同じ制度の中で正しく結びついているかを確認してください。

答えと解説

練習1の答えは、C → A → Bです。説明例は「版籍奉還後も残った藩が、廃藩置県で廃止されました」です。順序は1869年、1871年、1873年に対応します。最初からすべての政策を詳しく書く必要はなく、問われた2つの間の違いに絞ります。

練習2の答えは、誤りです。政策名だけを直すなら「版籍奉還では、旧藩主を知藩事に任じて藩を存続させた」とします。後半を直すなら「廃藩置県では、藩を廃して府県を置き、中央政府が任命する府知事・県令による地方支配へ改めた」とします。どこを直すかによって、正しい文章は複数作れます。

練習3の答えは、イです。要約文は、命令を出す側が武器の所持と年貢未納・一揆を関連づけていることを示しています。アを判断するには、命令後の一揆の発生や地域ごとの実施状況を示す別の資料が必要です。規則が出たことと、その規則の目的が完全に実現したことは区別します。

練習4の答えの例は、「地租改正では、地価を基準に地租を定め、土地所有者に金納させました」です。3つの指定語句を列挙するだけでは、仕組みの説明になりません。「基準に」「に」「させた」という関係を示す言葉があるかどうかも、答案の確認点になります。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

この手順は、日本史全体を政治・経済・外交・文化のつながりから整理するときにも使えます。たとえば中央集権化という政治の変化と、地租改正という財政の仕組みを、同じものにせず関連づけます。歴史総合で他の地域や国との関係を読む場合にも、時間の順序、制度の内容、資料が示す範囲の区別が役立ちます。

家で5分あれば、1つ目の方法として、教科書を閉じて版籍奉還・廃藩置県・地租改正を並べ、それぞれを短く説明してみてください。次に教科書を開き、順序だけでなく説明の中身も照合します。年号が合っていても、旧藩主の扱いや税の基準が混ざっていないかを確かめます。

別の5分には、2つ目の方法として、自分が間違えた正誤文を1つ選び、誤った部分だけを直します。直した理由を口で説明した後、もとの文のどの語が判断の決め手だったかに印を付けます。保護者の方がお子さまと確かめるなら、答えを先に伝えるより、「どの部分を直したのか」を聞くと、説明の途中で混同した箇所が見えます。

個別指導では、正解したかどうかに加え、設問の条件を読めたか、根拠にした知識が合っていたかまで確かめます。必要なら「藩とは何か」「地価と収穫高は何が違うか」という用語の理解へ戻り、その後で同じ型の問題を解き直します。

まとめ

解説を読んだ後は、答えを隠して、なぜ別の選択肢ではいけないかを説明してみましょう。そこで言葉が止まった箇所が、次に教科書で確かめる場所です。正解の記号を覚える復習から、判断の根拠を取り出す復習へ変えると、問い方が変わったときにも使える知識が残ります。

年表の上で離れた出来事を理由もなくつなげたり、法令の目的を社会の実態に置き換えたりしないことが、答案の土台を守ります。日本史の答案は、知っている用語を置くだけでなく、出来事どうしの関係を確かめたところから成立します。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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