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関係代名詞—2 文を 1 文にする練習の順番|武蔵野個別指導塾
同じ人や物を見つけ、説明する文での役割を確かめると、関係代名詞を使って文をつなぐ道筋が見えてきます。主格・目的格を役割で比べ、つないだ文をほどく練習まで進めると、消した語の理由を説明しやすくなります。

関係代名詞—2 文を 1 文にする練習の順番
空欄は埋まるのに、文をつなぐと止まる
よくあるのは、夕方の廊下で、授業の終わりに受け取った英語のプリントを広げ、「人だからこの語」と空欄には答えられても、2文を1文にする問題になると鉛筆が止まるという場面です。単語の意味は知っています。関係代名詞の一覧も覚えています。それでも、どちらの文を残し、どの語を動かし、何を消せばよいかが定まりません。
そこで保護者が「人はこれ、物はこれでしょう」と説明を足しても、お子さまの迷いが解けないことがあります。選ぶ語と、文を組み立てる手順は別だからです。語の選択に進む前に、2文が同じ誰か、同じ何かについて述べていると気づく必要があります。
関係代名詞の練習では、短い文を無理に長くすることを目標にしません。「どの人か」「どの物か」を伝える説明を、名詞の後ろへ置くことが中心です。その意味を確かめてから文をつなぎ、つないだ文をもう一度ほどいてみます。読む方向と作る方向を往復すると、自分が迷った場所を具体的に探せます。

覚えた語と文の中の役割がつながっていない
関係代名詞で難しくなるのは、覚える語が増えることだけではありません。日本語では「昨日買った本」のように説明を名詞の前に置きますが、英語では名詞を先に示し、その後ろから説明を加えます。日本語の順で内容を考えたまま書こうとすると、どこから説明を始めるのかで止まりやすくなります。まず名詞を置き、後ろで詳しくするという順番に慣れる必要があります。
もう1つの難しさは、同じ人や物が2文の中で違う役割を持つことです。「私はある少年を知っています」と「彼はテニスをします」なら、少年は最初の文では知っている相手、後の文ではテニスをする人です。つなぐときに注目するのは、説明として加える後の文での役割です。最初の文での位置だけを見ると、主格と目的格の判断が逆になることがあります。
「人なら誰を表す語、物なら物を表す語」という分類は役に立ちます。ただし、それだけでは、後ろに主語が必要か、動詞をすぐ続けるかを決められません。「誰がするのか」「何をするのか」を確かめずに語だけを選ぶと、主語を重ねたり、必要な主語まで消したりします。ここでの誤りは、一覧の暗記を増やすだけでは見つけにくいものです。
構造の複雑さを理由に、説明を諦める必要はありません。明示的指導と暗示的指導を比べた41研究のメタ分析では、規則を明確に扱う指導の効果は単純な項目にも複雑な項目にも認められ、自発的な使用にも寄与しました(Spada & Tomita・2010)。英語以外を母語とする海外の学習者を対象とした研究が多い分野の知見で、日本の中高生の関係代名詞を特定の手順で教える効果まで保証する比較ではありません。授業への応用としては、役割を言葉にする説明を短く置き、その説明を手元の2文で使わせる方法が考えられます。先行詞や主格という名称を示すだけで終えず、名前が指す部分を本人が探すところまで扱います。
例えば、関係代名詞のある文を読んだ後に日本語訳を眺めるだけでは、自分が何を理解したかが曖昧です。「説明されているのは誰か」「その人が何をしているか」を答える活動にすると、語形を見たことと意味を取れたことを区別できます。文の一部だけで正解を推測できる問題が続いていた場合にも、判断の仕方を確かめる機会になります。
さらに、2文をつなぐ練習で正解しても、長文の中では読めないことがあります。つなぐ問題には、説明の材料が初めから分けて置かれています。一方、読解では説明の始まりと終わりを自分で探します。完成した文の関係代名詞に丸をつけるだけで終えず、説明の範囲を括弧でくくり、外側の文が何を言っているかまで戻る練習が必要です。
同じものを探し、つなぎ、ほどくまでを練習する
最初は、今使っている教科書や学校のプリントから、意味のわかる短い2文を選んでください。知らない単語の多い文は避け、名詞と動詞の意味を先に確認します。教材の新しいページを次々に進めるより、短い材料を違う見方で使います。以下の時間は、家庭で取りかかる際の区切りの案です。途中で役割がわからなくなったら、その段階で止め、次回も同じ材料から始められます。
最初の3分は、同じ人や物を指で結ぶ
まず、元の2文を読んで、日本語で内容を話します。ここでは関係代名詞をまだ選びません。次の2文を使ってみましょう。
I know a boy. He plays tennis.
意味は「私はある少年を知っています」「彼はテニスをします」です。後の文の「彼」が、前の文の「少年」と同じ人だと確かめます。同じ人を指す部分に丸をつけ、線で結びます。丸がつけられなければ、文をつなぐ前の段階で止まっているとわかります。このときは文法用語を増やさず、「彼って誰のこと」と自分に問い直します。
教材を使うときも、問題の指示だけを読んですぐ書き始めず、同じ人や物に印をつけてください。代名詞の形が違っても、指す相手が同じかどうかで探します。ただし、同じ種類の名詞が出てきただけでは、同じ物とは限りません。2つの本の話なのか、同じ本を言い換えているのかを内容で確かめます。自分の確認は「この2か所は、同じ誰か・何かを指す」と声に出せれば済みます。
次の4分は、残す文と説明する文を決める
次に、何を中心に伝えるかを決めます。今の材料なら、「私はある少年を知っています」を残し、その少年がどんな人かを後ろで説明します。前の文を土台、後の文を名詞の説明として使うわけです。学校の問題では残す文が指示されることもあるので、書き出しや指定された語があるかを先に見てください。
残す名詞に下線を引き、後の文について「テニスをするのは誰か」と考えます。答えは「彼」、つまりその少年です。後の文では、その人が主語を務めています。この位置を関係代名詞が受け持つため、関係代名詞の後ろに同じ意味の主語をもう一度置きません。役割が決まったところで、学校で学んだ主格という名前を結びつけます。
先に名前を唱えるより、「説明の中で、その人が動作をする」という意味を言ってみてください。自分で確かめるときは、主格という用語を隠しても理由を話せるかを見ます。問題集の解説は、答えの語だけを写すためではなく、その語が誰の代わりをしているかを照合するために使います。理由が合っていなければ、正解した問題にも小さく印を残します。
次の4分は、名詞のすぐ後ろへ説明を置く
役割が決まったら、少年を表す名詞のすぐ後ろに、説明を置きます。今の2文をつなぐと、次のようになります。
I know a boy who plays tennis.
「私は、テニスをする少年を知っています」という意味です。少年を表す名詞が先行詞、その後ろで少年を詳しくする部分が関係代名詞節です。最初から用語を全部覚え直す必要はありませんが、解説を読むときに、この2つの名前がどの範囲を指すかを対応させてください。
完成後は、元の文と見比べ、「彼」に当たる語を残していないかを確認します。ただ消すのではなく、その役割を関係代名詞が引き受けたから重ねない、と考えます。また、土台にした文の主語や動詞まで消えていないかも見ます。名詞の後ろへ説明を差し込んだ後も、誰が誰を知っているのかという中心の関係は保たれている必要があります。
書き込み済みのプリントを使うなら、答えを紙で隠し、余白にもう一度つないでみます。元の2文と完成した文の両方を見ながら写すだけで終えず、完成した文を隠した状態でも組み立てられるかを確認してください。間違えたら全文を何度も写す前に、重ねてしまった語、消してしまった語に印をつけ、どの役割を見失ったのかを一言で書きます。
つないだ後の動詞の形も、説明される人や物に照らして見ます。主格の場合は、先行詞が1人なのか複数なのかで、説明の中の動詞の形を確かめる必要があります。ただし、つなぐ作業をしただけで、出来事の時点まで変えるわけではありません。元の文がいつの話をしていたかを保ちます。語順の点検と動詞の形の点検を一度に済ませようとせず、まず重複を確認し、その後に人数と時を確認すると、見落とした箇所を探し直せます。解答と違ったときも、関係代名詞の選択だけが原因とは限りません。
次の4分は、目的語になる場合と比べる
主語の役割が見えてきたら、「これはその本です」と「私はその本を昨日買いました」をつなぐ場合を考えます。2つの内容に共通するのは本です。しかし、本が買う動作をするわけではありません。買ったのは私で、本は買った対象です。説明する文の中で共通する語が目的語になる場合を、目的格として学びます。
This is the book that I bought yesterday.
この文では、関係代名詞の後ろに「私」に当たる主語が残ります。本を表す目的語の役割を関係代名詞が担うので、買うという動詞の後ろに同じ本を指す語を重ねません。先ほどの少年の文と並べ、「説明の中で動作をする人は、どこにいるか」を指さして比べてください。人か物かの違いだけでなく、説明の中の役割が違うと気づけるかが確認点です。
教材から主格と目的格の問題を選ぶときは、最初は別々に扱い、その後に順番を混ぜます。ページの見出しを見れば種類がわかる状態から、自分で役割を判断する状態へ移すためです。目的格には省略できる場合もありますが、最初は関係代名詞を残して構造を確かめます。省略を扱うのは、どの役割が文の中に現れていないかを説明できてからにします。
最後の3分は、完成した文から元の内容へ戻る
文を作れたら、関係代名詞節を括弧でくくり、何についての説明かを矢印で示します。そして「中心の内容」と「名詞について加えた内容」を日本語で別々に言います。意味が保たれているかを調べる作業です。元の2文を見ないで言えれば、自分の作った文を読み直せています。関係代名詞を正しく書けたかだけの点検から、文全体の意味の点検へ進めます。
余裕があれば、日本語で分けた内容を、元の短い英文へ戻してみます。このときは関係代名詞だけを取り去って終わりにせず、それが担っていた主語や目的語を戻します。少年の例なら、説明の文には少年を指す主語が必要です。本の例なら、買った対象を示す目的語が必要です。つなぐときに消した語を、ほどくときに戻せるかで、役割の理解を確かめられます。元の文と同じ表現にならなくても、同じ相手を指し、必要な役割がそろい、意味が保たれているかを見てください。
慣れたら、The boy who plays tennis is my friend. を読みます。「テニスをする少年は私の友人です」という意味で、主語になっている名詞に説明が付いています。少年についての説明が途中に入っていても、文全体では、その少年と私の友人との関係を述べています。括弧の内側だけを読んで終えず、外側の主語と動詞を結び直します。主語が長くなったときに、説明の中の動詞を文全体の動詞だと思い込んでいないかを確かめてください。
括弧の終わりに迷うときは、説明の内容を日本語で言い切ってから、残った部分が中心の文として成り立つかを調べます。動詞が出てきたら機械的に括弧を閉じる、という方法にはしません。その動詞が必要とする目的語なども、説明に含まれることがあるからです。最初は短い例で境目を確かめ、解説の区切りと違ったら、括弧の外へ出してしまった語が何を補っているかを見ます。どの語まで説明に含めるかを考える練習は、長い文へ進んだときにも使えます。
翌日の最初の3分には、前日の答えを隠して同じ手順を試します。その後、教材から別の短い問題を選びます。同じ文だけでできるのか、語が変わってもできるのかを分けて見ます。記録は「同じもの」「役割」「つなぐ」「読み戻す」の欄を作り、助けなしでできた欄に丸をつける形で十分です。丸の数を競うためではなく、次に戻る場所を自分で選ぶために使います。

個別指導では、迷った位置を特定して戻り方を決める
関係代名詞の誤答には、見た目が同じでも違う理由があります。主語を重ねてしまうお子さまが、関係代名詞の働きを理解していない場合もあれば、元の2文に出てきた代名詞を習慣的に全部残している場合もあります。塾では、完成した答えだけで判断せず、同じ人や物に印をつけるところから手順を見ます。書き始める前に止まったのか、最後の点検で見落としたのかでも、用意する練習は変わります。
最初の確認では、同じ材料を使って、意味を話す、共通する語を指す、説明する文での役割を答える、つないで読む、という動きを順に見ます。どの段階まで自力で進めるかを確かめるためです。講師が先に先行詞を示せば解けるのか、主語と目的語の違いまで説明すると解けるのかも記録します。正誤に加えて、必要だった助けを残すと、次の授業で何を減らせばよいかが見えます。
戻る単元も一律に決めません。共通する語は見つかるのに役割が言えなければ、短い文の主語と目的語を確かめます。文の意味そのものが取れなければ、必要な単語や代名詞が指す相手を確認します。役割は説明できるのに接続後の語順で止まるなら、名詞の後ろへ説明を置く練習に絞ります。関係代名詞のページを最初から繰り返す前に、つまずきの位置に合う小さな課題を選びます。
講師の問いも、徐々に減らします。初めは「同じ人はどこですか」と聞いていても、次には「つなぐ前に何を確かめますか」と尋ねます。その後は、印をつけるところからお子さまに任せます。毎回同じ誘導が必要なら、講師と一緒にはできていても、一人で使える手順にはまだなっていません。宿題にする前に、自分で最初の確認を始められるかを授業内で見ます。
塾が持つのは、課題の選択、誤りの診断、戻る範囲の決定、次に進む条件です。主格を何問解けば必ず目的格へ進める、と固定するのではなく、語を替えても役割を言えるか、文をつないだ後に意味を戻せるかで判断します。読む課題で安定していても書く課題では助けが要る場合には、その違いを記録します。説明を聞いた直後の正解だけで、宿題を難しくしないためです。
家庭にお願いするのは、決めた短い時間に取り組める場所と、困った位置を持ち帰れる状態を整えることです。保護者が関係代名詞を選び直したり、英文をすべて添削したりする必要はありません。「今日はどの欄で止まった」と聞き、お子さまの印が残ったプリントをそのまま次回へつないでください。答えを教えてから提出すると、一人では難しかった部分が講師に伝わりにくくなります。
進み具合は、正答数だけでなく、説明できた役割と助けの有無で共有します。例えば連絡では、「主格では、説明の主語が関係代名詞になると自分で言えた」「目的格では、買う人の主語まで消した」「次回は目的格の文をほどいてから作る」のように、できたこと、残る迷い、次の練習を続けて書きます。家庭で見る点も「空欄が埋まったか」から「消す理由を言えるか」へ具体化できます。
中学生の基礎の確認でも、高校生の長い文の読み直しでも、最初に見るのは名詞と説明の関係です。ただし、高校生の教材にある前置詞を伴う形やコンマのある形まで、同じ手順だけで処理しようとはしません。まず今扱っている基本形が読めるかを確認し、その後に新しい条件を足します。お子さまがどこまで学んでいるかを教材で確かめ、未習の形を宿題に混ぜないことも塾の担当です。
宿題で止まった問題は、空欄のままでも、止まる直前までの印を残して持参できます。例えば共通する語に丸はあるのに、役割のメモがなければ、次の授業はその判断から再開できます。講師は答えを説明して終える前に、お子さま自身に手順をもう一度たどってもらいます。その場で聞いた説明を繰り返せるかと、別の問題でも判断できるかを区別し、必要なら短い文へ戻します。家庭の練習跡を、次の授業の出発点として扱います。
保護者への見通しも、「もう理解しました」というまとめ方を避け、何が一人でできるようになったかでお伝えします。次の確認では、初めて見る短い文に印をつけ、説明を外した中心の意味まで言えるかを見ます。同じページの正解が増えるだけでなく、別の文章で手順を使い始めているかが、その後の読解へつながる変化です。
関係代名詞についてよくある3つの疑問
人なら必ずwho、物なら必ずwhichですか
人と物の区別は入口になりますが、それだけで語を固定すると困る場合があります。基本的な、名詞を絞り込む用法では、thatが使える場合もあります。また、同じ人を指していても、説明の文で主語になるか目的語になるかで後ろの形が変わります。まず先行詞を探し、次に説明の文での役割を確かめ、その後に教材で扱う関係代名詞を選んでください。選択肢の語を全部暗記し直す前に、主語を重ねていないか、必要な主語を消していないかを点検するほうが、今の誤りの理由を見つけやすくなります。
2文を1文にできれば、関係代名詞は終わりですか
文をつなぐ力は土台になりますが、読むときには説明の範囲を自分で探す必要があります。特に、主語と文全体の動詞の間に説明が入ると、どこで中心の文へ戻るかが課題になります。完成した文に括弧をつけ、説明される名詞へ矢印を戻し、外側の主語と動詞を確かめてください。つなぐ練習の最後に読み戻すところまで入れると、作文と読解を別々の作業にせず練習できます。短い文でできたら、教材の文章中でも同じ確認を試します。
日本語訳が自然なら、細かい形は気にしなくてよいですか
自然な訳が言えても、知っている単語から内容を推測していることがあります。逆に、日本語が少しぎこちなくても、誰について何を説明しているかを正しく捉えている場合があります。確認では訳の滑らかさだけで判断せず、「どの名詞の説明か」「説明の中で誰が動作をするか」「中心の文は何を述べるか」を答えてみてください。意味の対応が合った後に、主語や目的語の重複を直します。訳を整える作業と英文の構造を確かめる作業を分けると、直す場所を選びやすくなります。
消した語の理由を言えるところまで
関係代名詞の練習は、共通する人や物を探すところから始めます。説明の文でその語が何をしているかを見て、名詞の後ろへ説明を置き、最後に中心の意味へ戻ります。迷ったときは、一覧を見直す前に、この流れのどこで止まったかを確かめてください。
保護者が見る変化も、難しい用語を言えるかだけではありません。昨日は講師に示してもらった先行詞を今日は自分で探せた、消した語の理由を言えた、説明の後に中心の文へ戻れた。そうした具体的な動きが次の練習を選ぶ手がかりになります。消した主語を元に戻し、再び文をつなげる。その往復を自分でたどれたことが、関係代名詞の役割を捉えた証しになります。
参考文献
- Spada & Tomita(2010)Language Learning。文法項目の複雑さと明示的・暗示的指導の効果を扱う41研究のメタ分析。 https://consensus.app/papers/details/b8f1693688875fca86f91a40f5ff766f/
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




