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推薦の作文の書き方—型を覚える前に「計画・下書き・見直し」の手順を持つ|武蔵野個別指導塾

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問いの読み取り、経験選び、下書き、内容の見直しを順に進めます。書けない工程を見つけ、材料が足りないときと文が続かないときで、戻る場所を選び分けます。

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推薦の作文の書き方—型を覚える前に「計画・下書き・見直し」の手順を持つ

最初の一文が出てこないときに見るもの

よくあるのは、図書館の返却口の脇で借りた本を閉じ、「作文の始め方は読んだのに、自分のことになると書けない」と立ち止まる場面です。序論、本論、結論という名前は知っています。手本を読むと意味もわかります。それでも白い紙を前にすると、何から決めればよいのかが見えなくなることがあります。

そんなときは、立派な書き出しを探す前に、書く作業を分けてみてください。課題に何を聞かれているかを読むこと、経験から材料を選ぶこと、文にすること、伝わるかを確かめることは、それぞれ別の仕事です。全部を最初の一文に背負わせると、書き始めるまでの迷いが増えてしまいます。

この記事では、計画で答えの方向を決め、下書きで経験と考えをつなぎ、見直しで問いとのずれを直す手順を扱います。保護者の方にも、お子さまの原稿のどこを見ると助けになるかをお伝えします。実際の出題条件を確認する資料には、東京都教育委員会および志望校が出す最新の募集要項を用いてください。

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型を知っていても筆が止まる理由

作文の型は、文章を並べるときの案内になります。ただ、段落の名前を覚えただけでは、そこに置く内容までは決まりません。「理由を書く」と言われても、理由と出来事の違いが曖昧なら、同じ主張を別の言葉で繰り返してしまいます。「最後は今後の抱負」と覚えていると、途中の経験と関係の薄い決意を付け足すこともあります。型を役立てるには、その前に材料を選ぶ作業が必要です。

たとえば、練習用の問いを「人と協力するために大切だと考えることを、経験を踏まえて述べる」とします。「協力は大切です」は題材には触れていますが、協力するために何を大切にするかという答えには届いていません。「相手が困っている点を先に聞くことが大切です」と置くと、探す経験が絞れます。問いに合う答えを先に短く置くと、書く必要のあることが見えてきます。

一方、経験が思い浮かんでも、それをすべて書けば伝わるとは限りません。準備を始めた日、参加した人、道具の種類などを書き込むうちに、自分が何を考えたかが抜けることがあります。読み手が知りたい部分を選ぶには、出来事を順番に思い出すだけでなく、その経験を使って何を伝えたいのかを決める必要があります。計画は、思い出を削るためというより、考えが見える部分を残すために行います。

作文の質にはES = 0.34の効果があっても、書く意欲は上がりませんでした。これは、計画・下書き・推敲という過程を重んじる指導について、1〜12年生を対象とする実験・準実験29本をまとめた結果です(Graham & Sandmel, 2011)。書くことが苦手な生徒の作文の質にも改善が見られなかったため、工程を示すだけで苦手を解消できるとは考えられません。そこで下書きが進まなければ、計画メモに材料があるかを先に見ます。材料はあるのに文が続かないなら、その出来事を口で説明してみます。どの工程で止まったかによって、戻る場所と必要な助けを変えてください。

計画で止まる場合でも、問いの意味がつかめないのか、経験が出てこないのか、選べないのかで対応は変わります。下書きで止まるなら、材料はあるのに文をつなげられないのか、最初から整った表現にしようとしているのかを分けます。見直しで止まる場合は、読み返していても、何を探すのかが決まっていないのかもしれません。「作文が苦手」という一言では、この違いが隠れてしまいます。

また、下書きを一度で完成形にしようとすると、考えを出す作業と表現を直す作業が重なります。言い回しを直したあとで内容を変えたくなり、また書き直すという往復も起きます。最初の下書きでは、答え、経験、自分の考えが紙の上にそろえば、次に検討する対象ができます。直す場所が見える原稿を作る、と考えてみてください。

計画と見直しは、下書きを挟んで離れた作業ではありません。計画に置いた答えと下書きの結びを比べると、話のずれを探せます。経験を書いている途中で別の考えに気づいたら、計画に戻って答えを調整することもできます。順番は作業を進める足場であり、必要なところへ戻れることも、手順を持つ意味の一つです。

自分で進める計画・下書き・見直し

計画では問いと材料を別々に扱う

練習を始める前に、課題を書いた紙、材料用のメモ、原稿用の紙を用意します。課題の紙は条件を確かめるため、メモは考えを出して選ぶため、原稿は読み手に伝えるために使います。用途を分けておけば、まだ採用していない思いつきまで原稿に入れる必要がなくなります。ノートを使う場合も、場所を分ければ同じように取り組めます。

最初の手順は、課題文の中で「何について」「何をするか」「何を含めるか」を拾うことです。協力について、自分の考えを述べる、経験を踏まえる、というように言い換えてメモします。問いを写すだけで終わらず、「私は何に答えるのか」を自分の言葉で説明してください。説明ができない語があれば、原稿へ進む前に意味を調べます。

次に、答えの候補を短い文にします。「協力」「努力」「成長」のような単語だけでは、書く方向が定まりません。「協力するときには、役割を決める前に互いの得意なことを聞きたい」と書けば、自分の立場がわかります。この段階の文は、あとで変えて構いません。最初から格言のような表現にせず、自分が実際に説明できる内容を置いてください。

続いて、答えと関係しそうな経験をメモします。行事や部活動に限らず、係の仕事、授業での共同作業、家での手伝いも材料になります。それぞれについて、困ったこと、自分がしたこと、その後に起きたことを短く書きます。大きな成果があった経験から選ぶ必要はありません。自分の行動と考えのつながりを説明できる経験を選びます。

材料を決める際は、その出来事がなくても同じ文章を書けてしまわないかを確かめます。「協力してよかった」「努力が大事だと思った」だけなら、別の経験にも当てはまります。「担当を決めたのに作業が進まず、相手に聞くと道具の使い方で困っていた」という部分があれば、先に状況を聞くという答えにつながります。事実を飾る代わりに、答えを支える場面を選び取ります。

計画の終わりには、答え、必要な経験、そこから考えたことを順に並べます。文章に整えるのは次の工程です。ここでの確認は、経験が答えの説明になっているか、課題が求める要素がそろっているか、実際に覚えている内容かの3点です。記憶にない会話を作る必要はありません。細部が曖昧なときは、確かに言える行動を中心にします。

下書きでは考えのつながりを紙に出す

下書きは、計画の短いメモを文にするところから始めます。冒頭だけを何度も書き直す場合は、説明しやすい経験の部分を先に書いても構いません。あとで全体を並べ直すために、段落の間に余白を取っておくと扱いやすくなります。書く順番と、読み手が読む順番を同じにする必要はありません。

経験を説明するときは、状況、自分の行動、その後の変化を区別します。「話し合って解決しました」なら、何を話し合い、自分は何をしたのかが読み手には見えません。「作業が止まった理由を聞き、道具を使う担当を交代した」とすれば、行動が具体的になります。ただし、変化が小さかったり解決しきれなかったりしても、そのまま扱えます。結果を大きく見せるための脚色は要りません。

経験の次には、自分がそこから何を考えたかを書きます。「この経験から協力の大切さを学びました」で止めず、経験の前後で考えがどう変わったかを確かめてください。「役割を分ければ進むと思っていたが、困りごとを確かめることも必要だと考えた」と書けば、経験を紹介した意味が伝わります。感想を付け足すというより、経験と最初の答えをつなぐ作業です。

書いている途中で適切な言葉が出ない場合は、余白に「ここは言い換える」と記して先へ進みます。最後まで進んだあとに、その部分へ戻ります。反対に、理由そのものが見つからないときは、言葉の問題として扱わず計画へ戻ってください。止まった原因が内容か表現かを分けると、辞書を引くべきか、材料を考え直すべきかを選べます。

見直しでは内容から表記へ進む

見直しの最初は、課題文と冒頭、結びを照らすことです。書き終えた直後は、たくさん書いたという感覚が先に立つこともあります。いったん原稿から目を離し、問いを読み直してから「この文章の答えは何か」を言ってみてください。答えを短く言えないときは、複数の主張が混ざっていないかを確認します。

次に、経験と考えの間を点検します。経験の段落を隠して読んでも結びの意味が変わらないなら、経験が十分に使われていない可能性があります。自分の行動を示す箇所と、その行動から考えたことを示す箇所に印を付け、どこがつながるか説明します。説明に必要な内容が紙にないときは、そこを補います。

そのあとに、文のわかりやすさを見ます。「これ」「そのこと」が何を指すか、誰の行動なのか、前後で同じことを繰り返していないかを追います。声に出して読んで息が続きにくい文は、内容の切れ目で分けられるか検討してください。最後に漢字、送り仮名、句読点、文末の統一、課題の条件を確認します。内容を直してから表記を見ると、書き換えた部分も点検できます。

作業の区切りと教材の使い道を決める

自宅練習では、計画の区切りを「答えと経験を選べたところ」、下書きの区切りを「結びまで置けたところ」、見直しの区切りを「直した理由を言えたところ」にします。それぞれの開始と終了の時刻をメモすると、どの作業に時間を使ったかが見えます。次の練習では、長く止まった工程に取り組む時間を先に確保してください。

まとまった時間を取りにくい日は、問いの読み取りだけ、経験のメモだけ、前の原稿の見直しだけという分け方もできます。その際は、終わりに次の作業を書き残します。「作文の続きをする」ではなく「経験と結びがつながる文を考える」とすると、再開する場所が明確です。毎回最初から迷い直すことを減らすためのメモになります。

教材も用途で選びます。課題文は問いと条件の確認に使い、自分の過去の原稿は繰り返すつまずきを探すために使います。学校で扱った説明文は、意見と理由がどこに置かれているかを読む練習に使えます。手本の作文がある場合は、表現を借りる前に、各段落が何をしているかを余白に書いてみてください。辞書は曖昧な語を確かめるために使い、難しい語を増やすことを目的にしません。

練習の終わりには、問いへの答えを言えるか、採用した経験を選んだ理由を説明できるか、直した箇所と理由を示せるかを確かめます。すべてを毎回同じ出来にそろえる必要はありません。「今回は経験を選べたが、考えにつなぐ文で止まった」という記録が残れば、次に取り組む課題が具体的になります。

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添削を受けるときに確かめたい支援

個別指導を検討するなら、完成した原稿の直し方だけでなく、書く前のメモをどう扱うかを見てください。原稿だけを読むと、題意を取り違えたのか、材料を選ぶ段階で迷ったのかが見えにくいことがあります。課題文、計画メモ、下書き、見直した原稿を一緒に示せば、どこから内容が変わったかをたどれます。相談したい工程の用紙に付箋を付けておくと、最初に見てほしい場所を示せます。

指導を受ける際に求めたいのは、直す箇所と、直すために考えることの両方です。「もっと具体的に」という指摘だけでは、説明を増やす場所がわからないかもしれません。「あなたが実際にしたことは、この段落のどこですか」と問われれば、自分の行動を探せます。答えをそのまま与える前に、本人が材料へ戻る道筋を示してもらえるかが着眼点になります。

計画で困っているなら、課題を言い換えるところを見てもらいます。経験を選べないなら、候補を並べ、問いへの答えを説明しやすいものを比べます。下書きで止まるなら、メモから文にする部分を扱います。見直しが難しいなら、どの順番で何を探したかを一緒に確かめます。指導の焦点が今のつまずきに合っているかを、作業の名前で話せると相談しやすくなります。

修正が多すぎて何を学んだかわからなくなる場合は、今回の課題を絞ってもらう相談もできます。問いへの答えが曖昧な原稿なら、まず答えと経験の関係を整え、その後で表現を扱うという順序が考えられます。原稿を受け取った本人が、「次に何をするか」を言える状態が目安です。修正の多さそのものを、支援の丁寧さと結び付ける必要はありません。

支援を受けたあとには、別の問いでも同じ手順を使えるかを試します。前の原稿を閉じ、問いの読み取りから始めてみてください。そこでまた止まった箇所があれば、前回の説明のどこを思い出せなかったかをメモします。教わった原稿を仕上げることと、自分で次の原稿に取りかかることを、続いた練習として扱えます。

相談するときは、助けが必要だった箇所と、一人でできた箇所を両方示します。経験を選ぶところだけ助言を受け、その後は自分で書けたなら、次は選び方を重点的に確かめます。反対に、問いは読めても毎文の言い換えが必要だったなら、短いメモを文へ変える練習が課題になります。本人の手が動いた範囲をたどることで、次の支援を具体的に相談できます。

添削後の書き直しも、直された文を写すだけで終えず、変更の理由を自分で説明してみます。理由がわからなければ、その部分を質問します。たとえば「この出来事を削ったのは、問いへの答えに関係しないから」と言えれば、別の原稿でも材料を選ぶ際に使えます。書き直した文章の整い方に加えて、本人に残った判断の仕方を確認してください。

家庭が持つ役割は、本人が書く作業を進めやすくすることです。課題の紙をなくして探しているなら置き場所を決める、疲れて着手できないなら取り組む時刻を相談する、といった支え方があります。保護者の方がすべての文章を添削する必要はありません。お子さまが自分で終えたい範囲を先に聞き、手伝う部分を決めてください。

内容を読む場合は、最初に「どの部分を読んでほしいか」を聞きます。問いへの答えが伝わるかを頼まれたら、表記の指摘を次々に足すより、読み取った答えを返します。「私は、相手の困りごとを先に聞くことが大切だという話として読んだ」と伝えれば、本人は意図と受け取られ方を比べられます。大人の考えに置き換えることなく、読み手としての情報を渡せます。

経験の扱いにも配慮が必要です。保護者の方がよく覚えている出来事でも、お子さまが書きたいとは限りません。別の経験を使いたいなら、その材料で問いに答えられるかを一緒に確認します。「あの出来事の方が立派に見える」という理由で選び直すと、本人が説明しにくい文章になることがあります。本人が覚えていて、自分の考えを話せる材料を尊重してください。

進み具合は、完成原稿の枚数だけでなく、手順ごとに見ます。以前は課題をそのまま写していたのに、今回は自分の言葉で問いを言い換えられた。以前は体験談だけだったのに、今回は考えが変わった理由を添えられた。こうした変化は、まだ文章に直すところが残っていても確認できます。計画メモを残す意味は、完成前の変化も見えるようにすることです。

相談用の記録には、課題、今回困った工程、自分で試したこと、次に確かめたいことを短く書くと扱いやすくなります。「うまく書けない」だけでなく、「経験は選べたが、そこから考えたことを説明できなかった」と伝えられます。記録や共有の方法を含め、武蔵野個別指導塾でどのような支援を受けられるかは、体験授業や面談で確かめてください。

書き方についてよくある3つの疑問

Q1 起承転結などの型は覚えなくてもよいですか

型は文章を整理する助けになるので、役割を理解して使います。ただ、どの課題にも同じ並びを当てはめると、必要な説明が抜けたり、話を無理に転じたりすることがあります。まず問いへの答えと根拠になる経験を決め、その内容が伝わるように並べてください。使った型の名前より、各段落で何を伝えているかを言えることが大切です。

手本を読むときも、書き出しだけを覚えるのでなく、問いへの答え、経験、経験の意味付けがどこにあるかを探します。そのうえで自分のメモと比べると、足りない部分を見つけやすくなります。型は、入れる内容を決めたあとに点検の道具として使えます。

Q2 書けるようになるまでは、毎回すべて書き直すべきですか

修正の目的で決めてください。答えそのものが変わるなら、全体を組み直す必要があります。一方、経験と考えをつなぐ文が足りないなら、その部分の修正から始められます。どこを変えたかがわかるように元の原稿を残すと、直した理由を振り返れます。清書だけを繰り返して、考え直した箇所が見えなくなるのは避けたいところです。

部分を直したあとも、最後には全文を読みます。文を加えたことで前後が重複していないか、結びが最初の答えと合うかを確かめてください。部分の修正と全体の確認を組み合わせることで、書き直しの目的がはっきりします。

Q3 特別な経験がなくても作文の材料になりますか

身近な出来事でも、自分の行動と考えを説明できれば材料として検討できます。目立つ役割を担ったかどうかだけで探すと、小さな工夫や迷いを見落とします。意見が合わなかったとき、頼まれた仕事で困ったとき、やり方を変えたときなど、判断した場面を思い出してください。

ただし、思い出した経験をどの問いにも使うのではなく、問いに答えるために役立つかを確かめます。経験の価値と、その課題への使いやすさは別です。今回は合わなかった材料もメモに残せます。出来事を大きくするより、自分が実際に何を考えたかを丁寧にたどってください。

次の原稿に残すのは自分で直せる手順

次の練習では、まず問いを自分の言葉にし、答えと経験を選ぶところから始めてください。下書きでは考えのつながりを紙に出し、見直しでは内容から表記へ進みます。途中で止まったら、作業の名前を付けてみます。「作文全部が難しい」から「経験を選ぶところを相談したい」へ変わると、必要な助けも伝えやすくなります。

保護者の方は、完成した文章の印象に加えて、お子さまがどこを考え直したかを聞いてみてください。消した文にも、選び直した材料にも、本人の判断があります。計画から見直しまでの往復が、借りた型に自分の考えを通します。

参考文献

Graham, S., & Sandmel, K. (2011). The Process Writing Approach: A Meta-analysis. The Journal of Educational Research. https://doi.org/10.1080/00220671.2010.488703

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

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