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【地理探究】小地形を図解で総まとめ—河川 海岸 氷河 乾燥 カルスト地形と土地利用|武蔵野個別指導塾

扇状地からカルストまで、削る・運ぶ・積もるの働きで地形を整理します。河川の断面図を読む例題と標高差の計算から、土地利用を理由つきで説明する力を養えます。
よくあるのは、通学電車の窓から川沿いの田んぼと少し高い場所の住宅を眺めながら、教科書の「自然堤防」「後背湿地」のどちらに当たるのか迷う場面です。用語の意味を暗記していても、実際の風景には地形の境界線が描かれていません。平らに見える土地の中に高さや土砂の違いがあることに気づくと、景色を読む手がかりが増えます。
小地形の学習では、形の名前と、それをつくった働きを結びつけます。同じ入り組んだ海岸でも、川が削った谷なのか、氷河が削った谷なのかで成り立ちは異なります。また、同じ平野の中でも、水がしみ込みやすい場所と、水がたまりやすい場所では土地利用が変わります。
まず地形をつくる作用を押さえ、次に位置・形・堆積物から地形を見分けましょう。最後には「ここが果樹園なのはなぜか」「この集落が周囲より高いのはなぜか」を、地形と水の関係から説明できるようにします。
この単元で身につけること
- 侵食・運搬・堆積を区別します。地形を削る段階、削った物質を移す段階、運んだ物質が積もる段階を、一続きの働きとして捉えます。
- 扇状地・氾濫原・三角州を位置と堆積物で見分けます。扇形や三角形という見た目だけで決めず、山地の出口か、河川沿いか、河口かを確かめます。
- 海岸地形と氷河地形の成り立ちを説明します。リアス海岸とフィヨルドでは、海水が入り込む前の谷をつくった作用に注目します。
- 乾燥地形とカルスト地形を区別します。雨の少なさだけでなく、風や一時的な流水、岩石の溶けやすさがどのように働くかを考えます。
- 地形から土地利用の条件を読み取ります。水はけ、用水の得やすさ、平地の広さを根拠にしつつ、灌漑や盛土によって条件が変わることも説明します。
中学校で学んだ川の流れと平野の成り立ちを土台に、大地形で扱う山地の隆起などが、身近な地表の起伏へどうつながるかを考える単元です。用語を覚えるときは「作用・位置・水」の3点を添えると、資料を読む際に使える知識になります。
基本の考え方
削る・運ぶ・積もるを河川に沿って追う
小地形は、河川・波・氷河・風などの働きによってつくられる、比較的小さな規模の地形です。「小さい」は家や校庭ほどの大きさに限定する言葉ではありません。平野や谷なども、大地形との対比の中で扱います。地殻変動がつくった大まかな起伏に、地表で働く力が細かな形を刻むと考えるとつながりが見えます。
岩石がその場で砕けたり成分を変えたりする働きは風化です。それに対して、流水などが地表を削り、物質を取り去る働きが侵食です。取り去った物質を移す働きが運搬で、運ぶ力が弱まるなどして物質が積もる働きが堆積です。風化と侵食を同じ意味にすると、岩石が崩れやすくなる過程と、実際に持ち去られる過程を区別できなくなります。
河川の上流では一般に勾配が大きく、谷を深く削る働きが目立ちます。流水と斜面での崩れなどが組み合わさり、断面がV字に近い谷が発達します。一方、山地から平地へ出ると勾配が小さくなり、土砂が積もりやすくなります。ただし、「上流では侵食だけ、下流では堆積だけ」と分けるのは誤りです。同じ区間でも流量や場所によって両方が起こり、曲がった川では外側で侵食、内側で堆積が進みやすくなります。
扇状地は、河川が山地から平地へ出る場所などに土砂を堆積させた、扇形の緩やかな傾斜地です。扇の要に当たる上部を扇頂、中ほどを扇央、末端を扇端と呼びます。一般に砂礫が多く、扇央では川の水が地下へしみ込み、地表の水が乏しくなることがあります。地下へしみ込んだ水が扇端付近で湧き出す場合には、そこが集落や水田の立地と結びつきます。
扇央で果樹園や畑が見られるのは、水はけのよさを利用できるためです。しかし、扇状地なら必ず果樹園になるわけではありません。水路を整備して用水を確保すれば水田として利用されることもあり、気温や市場までの距離も栽培する作物に関係します。地形は土地利用の条件を与えますが、利用方法を一つに固定するものではありません。

図1のように、山地の出口、河川沿いの低地、河口を順に見ると、扇状地・氾濫原・三角州の位置関係を整理できます。図は上から見た配置の模式図で、距離や標高を表すものではありません。実際には扇状地が明瞭でない河川もあり、すべての川に同じ順番で同じ大きさの地形がそろうとは限りません。
氾濫原は、河川が氾濫し、土砂を繰り返し堆積させることなどでつくられる低平な土地です。河道の近くでは、氾濫した水から比較的粗い砂などが先に積もり、周囲よりわずかに高い自然堤防ができます。その背後では細かい泥が積もりやすく、低くて排水の悪い後背湿地ができます。自然堤防は集落や畑、後背湿地は水田として利用されてきた例が多く、わずかな高低差が景観に表れます。
流れの緩やかな場所では蛇行が発達することがあります。蛇行部分が洪水時などに切り離されて残ると、三日月湖になります。また、地図に見える旧河道は、かつて川が流れていた場所です。現在は水がなくても、周囲との地盤や高さの違いを考える手がかりになります。川の現在の位置だけで平野全体の成り立ちを説明しないようにしましょう。
三角州は、河川が海や湖へ注ぐ河口付近で土砂を堆積させてつくる低平な地形です。細かい砂や泥が堆積しやすく、水田や市街地などに利用されます。形は河川が運ぶ土砂の量、波や潮流の働きなどで変わり、必ず三角形になるわけではありません。波や潮流が土砂を強く取り去る場所では、三角州が発達しにくい場合もあります。
河成段丘にも注目しましょう。以前の河床や氾濫原が、土地の隆起や海面低下などに伴う河川の下刻によって、現在の河床より高い位置に取り残された地形です。平坦な段丘面と、その縁の段丘崖を見分けます。扇状地が傾斜に注目する地形なのに対し、段丘では現在の川との高さの差と階段状の形が重要です。段丘面は畑や住宅地などに利用されますが、水の確保には工夫が必要な場合があります。
海岸と氷河では谷ができた順序を見る
海岸の形を考える際は、波の侵食と堆積、そして陸地に対する海面の相対的な変化を分けます。波の侵食でできる急な崖が海食崖で、その前面に生じる緩い岩盤の面が波食台です。海底だった平坦面が隆起や海面低下などで海面上に現れると、海岸段丘がつくられます。河成段丘と海岸段丘は、どちらも段状でも、もとの平坦面をつくった作用が異なります。
リアス海岸は、主に河川の侵食でつくられた谷に海水が入り込んだ、入り組んだ海岸です。陸地の沈降だけでなく海面上昇でも生じるため、「地盤が沈んだから」と原因を一つに絞らないことが大切です。入り江は波の影響が比較的小さい場所を含み、漁港や養殖に利用されることがあります。一方、入り江の背後まで山が迫る場所では平地が狭く、道路や集落の立地が制約されます。
氷河は、長い間積もった雪が圧縮されてできた氷の塊が、重力によってゆっくり流れるものです。山地を流れる谷氷河は、谷底だけでなく谷の側面も削るため、断面がU字に近いU字谷をつくります。その谷に海水が入り込んだ入り江がフィヨルドです。リアス海岸との違いは、入り江の複雑さだけでなく、海水が入る前に川と氷河のどちらが谷を削ったかにあります。
山の斜面上部で氷河が削った椀状のくぼみはカールで、圏谷とも呼びます。複数のカールなどに囲まれて鋭く残った山頂がホーンです。氷河が運んだ岩屑が堆積した地形はモレーンで、氷河の末端や側方などに形成されます。流水による堆積物と異なり、粒の大きさがそろわない堆積物を含むことが特徴です。氷河が消えた後にもこれらの地形は残るので、現在の氷河の有無だけで判断しません。
砂浜は、波や沿岸流が運ぶ砂などの堆積によってできます。海岸に沿って砂が細長く堆積し、一端が陸地につながる地形が砂嘴です。湾口などをふさぐように発達する砂州もあり、海の一部が砂州で隔てられると潟湖になることがあります。砂州によって島が陸地とつながったものは陸繋島です。砂浜は常に同じ位置に固定されるわけではなく、砂の供給量と持ち去られる量の関係によって変化します。
乾燥地域と石灰岩地域では働くものを確かめる
乾燥地域の地形をすべて風の働きで説明することはできません。風が細かい粒を吹き払う作用や、飛ばされた砂が岩を削る作用がある一方、まれな強い雨による流水も地形を変えます。砂が積もった地形が砂丘ですが、砂漠全体が砂丘に覆われているわけではありません。砂礫や岩盤が広がる砂漠もあり、砂漠は乾燥した環境を示す言葉、砂丘は堆積地形の名前と区別します。
ワジは、普段は流水が見られず、降雨時などに水が流れる涸れ川です。水がない写真でも、流路の形が残っていれば過去や一時的な流水の働きを考えます。乾燥した内陸盆地では、雨水が集まって一時的な湖ができ、その後の蒸発などによって干上がる場所があり、こうした平坦地はプラヤと呼ばれます。水が少ない地域にも、水がつくった地形が存在することが大事です。
水平に近い地層で上部に侵食されにくい層があると、頂上が平らで周囲が急斜面の台地状の地形が残ることがあります。広いものがメサ、それがさらに侵食されて小さく孤立したものがビュートです。単に風が山を平らにしたのではなく、地層ごとの侵食への強さと、周囲の物質が除かれる働きを組み合わせて考えます。
カルスト地形は、石灰岩などが水に溶かされる溶食によって発達する地形です。二酸化炭素を含む雨水や地下水が、石灰岩の割れ目に沿って入り込み、長い時間をかけて岩石を溶かします。風や波が直接削る場合とは、物質が失われる仕組みが異なります。また、カルストは乾燥地形の一種ではなく、岩石の性質と水の働きに関係する地形です。
地表のすり鉢状のくぼみがドリーネで、複数のドリーネが結びついたくぼみがウバーレです。さらに大規模で底が比較的平坦なくぼ地としてポリエがあり、底に土壌がたまる場所は耕地に利用されることがあります。地下では鍾乳洞が発達し、洞内の水から炭酸カルシウムが析出して鍾乳石や石筍が成長します。洞穴を広げる溶食と、洞内に物質が付着する析出は、反対向きの変化です。地表に川が乏しくても地下を水が流れている場合があるため、水の通り道を地上だけで探さないようにします。
例題で解き方を確かめる
例題1 位置と水の通り道から地形を特定する
山地の出口に扇形の土地が広がっています。中央部には砂礫が多く、川の水が地下にしみ込み、末端付近には湧水が見られます。地形名と、中央部で畑や果樹園が見られる理由を説明しましょう。
- まず「山地の出口」と「扇形」を組み合わせます。形だけでなく位置を照合することで、河口にできる三角州と区別するためです。
- 次に砂礫と地下への浸透に注目します。中央部で地表水が乏しい理由を、土砂の性質と結びつけられるためです。
- 最後に水はけと土地利用をつなげます。作物の名前だけを答えず、畑や果樹園に利用される条件を示すためです。
中央部は扇央、末端部は扇端に当たります。「川がないから果樹園」と書くと、水をまったく必要としないように読めてしまいます。扇央では水はけのよさを利用する一方、作物に必要な水を別途確保するという関係まで押さえましょう。
答え:扇状地で、中央部の扇央は砂礫が多く水はけがよいため、畑や果樹園に利用されます。
例題2 断面図から自然堤防と後背湿地を読む
図2は、河川を横切る方向の地形断面です。A・B・Cは水底を除く地表の地点で、標高はそれぞれ4 m・6 m・4 mとします。川の近くにあるBと、その背後のCの地形名、BとCの標高差、従来見られやすかった土地利用を答えましょう。

図2のように、川沿いのわずかな高まりと、その外側の低い面を比べます。縦の目盛りは等間隔で、地形の高さを強調した模式図です。横方向の距離は与えていないため、この図から斜面の勾配は計算しません。また、水面の高さは特定の洪水の状況を表すものではありません。
- 川の位置から周囲へ視線を移します。Bが河道の近くの高まりで、Cがその背後の低地であることを確かめるためです。
- 洪水時の土砂の分かれ方を考えます。川の近くでは比較的粗い砂が積もり、遠くでは細かい泥が積もることが、高低差と排水の違いにつながるためです。
- 標高差は6 − 4 = 2 mと計算します。海面を基準にした各地点の標高と、2地点間の高さの差を区別するためです。
- Bには集落や畑、Cには水田を対応させます。Bは周囲より水はけがよく、Cは水がたまりやすいという条件に基づく組み合わせだからです。
Aも低い土地ですが、問いで指定されたCについて答えれば十分です。実際の市街地では盛土や排水施設で利用条件が変わるため、現在の建物の分布だけからもとの地形を断定することはできません。
答え:Bは自然堤防、Cは後背湿地で、標高差は2 m、土地利用はBが集落や畑、Cが水田の例です。
例題3 縮尺と平均勾配を計算する
縮尺1:25,000の地図で、扇状地上のP地点とQ地点を結ぶ水平距離が図上で4 cmです。Pの標高は80 m、Qの標高は60 mとします。実際の水平距離と、PからQへの平均勾配を百分率で求めましょう。
- 図上の長さを実際の長さへ直します。縮尺の分母は、同じ単位で比較したときに実際の距離が何倍かを示すため、4 × 25,000 = 100,000 cmです。
- 距離をmにそろえ、100,000 ÷ 100 = 1,000 mとします。標高差をmで扱うので、分母となる水平距離もmに直す必要があるためです。
- 標高差は80 − 60 = 20 mです。高い側の標高そのものではなく、区間内でどれだけ低くなるかを用いるためです。
- 平均勾配は「標高差 ÷ 水平距離 × 100」で求め、20 ÷ 1,000 × 100 = 2%です。百分率は水平に100 m進む間の平均的な高低差に対応するためです。
この結果は、区間内の斜面がどこでも同じ傾きであることを意味しません。途中に緩い場所や急な場所があっても、両端の高さと水平距離が同じなら平均勾配は同じです。また、2%は角度の2°ではありません。地形の比較では、勾配の数字だけで扇状地かどうかを決めず、山地の出口という位置や砂礫の存在も合わせます。
答え:実際の水平距離は1,000 m、PからQへの平均勾配は2%です。
例題4 海岸の成立過程を短く論述する
入り組んだ海岸Xでは、海水が入る前に河川が谷を削っていました。海岸Yでは、かつて谷氷河が幅広く深い谷を削っていました。XとYの地形名を挙げ、成立過程の共通点と相違点を説明しましょう。
- 海水が入る前の侵食作用を取り出します。輪郭の複雑さという共通する見た目だけでは、両者を区別できないためです。
- 河川の谷に対応するリアス海岸と、氷河の谷に対応するフィヨルドを当てはめます。地形名を原因と結びつけることで、用語の取り違えを防ぐためです。
- 共通点を「もとの谷に海水が入り込んだこと」としてまとめます。相違点だけでは、海岸になるまでの最後の過程が説明から抜けるためです。
「海が谷を深く削った」と書くと、谷ができた過程と、その谷に海水が入った過程が入れ替わります。論述は、先に谷ができ、その後に海水が入るという時間順にすると、短くても因果関係が伝わります。
答え:Xはリアス海岸、Yはフィヨルドで、ともに谷に海水が入り込んだ海岸ですが、谷を削ったのはXでは河川、Yでは氷河です。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 低い平地をすべて三角州とする
誤った書き方は「川の近くの平らな土地なので三角州です」です。どこが違うかというと、平坦さと川の近さは氾濫原にも当てはまり、三角州を特定する根拠になっていません。河口に位置するか、土砂が海や湖へ流れ出す場所で堆積したか、という情報が必要です。
正しい書き方は「海へ注ぐ河口付近に土砂が堆積してできた低平な土地なので三角州です」です。川沿いの低地の中で微高地と湿地を比較する問いなら、自然堤防と後背湿地を考えます。なお、自然堤防は三角州の地域にも見られます。大まかな平野の区分と、その内部にある細かな地形の区分は、同じ階層ではないことを押さえましょう。
誤り2 リアス海岸とフィヨルドを深さだけで区別する
誤った書き方は「深い入り江なら必ずフィヨルドです」です。どこが違うかというと、水深という一つの特徴だけでは、谷の形成過程を確かめていません。フィヨルドは氷河の侵食を受けた谷に海水が入った地形であり、氷河との関係が定義の中心です。

図3のように、V字谷では谷底に向かって斜面が集まり、U字谷では幅のある谷底と急な側壁が特徴になります。図は代表的な断面の比較で、両方の谷の深さや幅が実際に等しいという意味ではありません。また、海水が入る前の谷を描いているので、U字谷のすべてがフィヨルドなのではありません。
正しい書き方は「氷河が削ったU字谷に海水が入り込んだため、フィヨルドです」です。リアス海岸を説明する際も「河川が削った谷」を先に示します。写真だけで断定しにくい場合は、周囲の氷河地形や位置を示す資料など、与えられた根拠を組み合わせます。
誤り3 地表に水がなければ水の作用はないとする
誤った書き方は「乾燥地域のワジも、石灰岩地域のドリーネも、地表に水がないので風がつくった地形です」です。どこが違うかというと、観察した時点の水の有無を、その土地をつくった作用と取り違えています。地形には、一時的な流水や地下水の働きも記録されます。
正しい書き方は「ワジは降雨時などの流水に関係し、ドリーネは石灰岩が水に溶かされることなどで生じます」です。扇央でも地表の水が地下へしみ込む場合があり、水が見えない理由は一つではありません。「いつ流れるか」「どこを流れるか」「どの岩石に作用するか」を分けると、似た景色を異なる成り立ちとして説明できます。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
練習問題
練習1
川沿いの低地で、地点Dは河道の近くにあり砂が多く、周囲より少し高くなっています。地点EはDの背後の低地で、細かい泥が多く、雨の後に水が残りやすい場所です。DとEの地形名を答え、Eが水田に利用されてきた理由を説明しましょう。
練習2
縮尺1:50,000の地図で、RとSの水平距離は図上で3 cmです。Rの標高は95 m、Sの標高は65 mとします。実際の水平距離と、RからSへの平均勾配を百分率で求めましょう。途中でcmをmに直す式も書いてください。
練習3
次の4つの説明に当てはまる地形名を答えましょう。アは山地で氷河が削った椀状のくぼみ、イは氷河が運んだ岩屑の堆積地形、ウは乾燥地域で降雨時などに水が流れる涸れ川、エは石灰岩地域のすり鉢状のくぼみです。あわせて、アとイの形成作用の違いを説明しましょう。
練習4
入り江の入口に沿岸流などが運んだ砂が堆積し、細長い地形が湾口をふさぐように伸びています。その内側には海から隔てられた水域が残っています。細長い堆積地形と内側の水域の名称を答え、この海岸がリアス海岸とは異なるどの作用に注目したものか説明しましょう。
答えと解説
練習1の答え:Dは自然堤防、Eは後背湿地で、Eは低く排水が悪いため、水を保つ必要のある水田として利用されてきました。河道からの位置と、砂・泥の違いが根拠です。ただし、排水が極端に悪い場所では土地改良が必要になるため、湿っていればそのまま水田になるとは限りません。
練習2の答え:水平距離は1,500 m、平均勾配は2%です。3 × 50,000 = 150,000 cm、150,000 ÷ 100 = 1,500 mとなります。標高差は95 − 65 = 30 mなので、30 ÷ 1,500 × 100 = 2%です。例題3と距離も標高差も異なりますが、その比が等しいので勾配は一致します。
練習3の答え:アはカール、イはモレーン、ウはワジ、エはドリーネです。アは氷河の侵食、イは氷河が運んだ物質の堆積でできます。ともに氷河に関係していても、削られてできた形と積もってできた形を区別する必要があります。
練習4の答え:堆積地形は砂州、内側の水域は潟湖で、波や沿岸流による砂の運搬・堆積に注目します。リアス海岸では、河川が削った谷に海水が入り込む過程が中心になります。一つの海岸に複数の作用が働くことはありますが、ここでは資料が示す形成過程に合わせて答えます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
地形と水の関係は、この先の気候・水資源・自然災害の学習で使います。たとえば、雨の降り方が変わると河川の流量や土砂の移動も変わり、同じ地形でも浸水の起こり方は異なります。農業や集落の単元では、扇央の水はけや自然堤防の微高地という条件が、土地利用を説明する根拠になります。
家庭で5分使うなら、1つ目は図1を見て、扇状地・氾濫原・三角州の名前を隠し、「位置」と「でき方」を声に出す方法です。2つ目は図2のBとCについて、標高、土砂、水はけ、土地利用を順に紙へ書く方法です。保護者の方がお子さまに問いかける場合も、名前を言えた後に「その場所に水は残りやすいですか」と尋ねると、理由まで理解しているかを確かめられます。
個別指導では、用語を取り違えた箇所から、図の上流・下流や断面の見方まで戻って確かめます。計算で止まる場合には、縮尺そのものと長さの単位換算を分けて確認し、地形の理解と計算のつまずきを整理します。
まとめ
通学電車の窓に見える田んぼと住宅の並びも、土地の高低や水の動きを考える入口になります。ただし、目の前の利用だけで地形を決めるのではなく、位置や堆積物、谷の断面などを合わせて判断する必要があります。答えに地形名を一つ書けたら、その直後に「何が、どう働いたためか」を添えてみましょう。
地形名を答える根拠は、その土地を削り、運び、積もらせ、溶かしてきた働きの中にあります。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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