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【小5社会】自動車をつくる工業を図解で総まとめ—組み立ての順・関連工場・輸出と環境への配慮|武蔵野個別指導塾

【小5社会】自動車をつくる工業を図解で総まとめ—組み立ての順・関連工場・輸出と環境への配慮のアイキャッチ 武蔵野個別指導塾
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部品づくりから組み立て、国内外への輸送までを3枚の図でたどります。工程の並べ替えや関連工場の例題を通して、人の仕事と環境への配慮を理由つきで説明する力を育てましょう。

よくあるのは、体育館の隅のタイム表を見ながら、競技の準備を分担する話から工場の学習を思い出し、「自動車も、1つの工場の人が初めから終わりまで全部つくるのかな」と手が止まる場面です。タイム表には、いつ、何をするかが書かれています。自動車づくりにも順序と分担がありますが、それは1つの建物の中だけでは終わりません。遠くにある工場や、品物を運ぶ人ともつながっています。

「プレス」「組み立て」「輸出」という言葉をそれぞれ覚えても、その間を説明できないことがあります。そこで、部品がどこから来て、どんな仕事を経て自動車になり、誰の手で使う人まで届くのかをたどります。順番だけでなく、その順番にする理由まで考えると、工場の写真や矢印の図が読みやすくなります。

自動車づくりは、速くたくさんつくる工夫だけを学ぶ単元ではありません。安全を確かめる仕事、使う人の願いを形にする仕事、環境への負担を小さくする工夫も、1台の自動車につながっています。

この単元で身につけること

小3で学ぶ工場の仕事と、小5で学ぶ農業や水産業の生産・輸送のつながりが、この単元の土台になります。原料を用意する人、製品をつくる人、運ぶ人、使う人という関係は、扱う品物が変わっても見つけられます。

基本の考え方

自動車はどんな順序でできるのでしょうか

工業とは、原料に手を加えて、人々のくらしに役立つ製品をつくる産業です。自動車には、金属、ガラス、ゴム、プラスチックなど、さまざまな材料が使われています。鉄を主な成分とする鋼の板である鋼板は、車体の材料の1つです。材料をそのまま集めただけでは車にはならず、形を変えたり、つなぎ合わせたりする仕事が必要です。

自動車づくりの主な工程は、プレス、溶接、塗装、組み立て、検査です。工場や車の種類によって細かな工程は異なりますが、まずはこの順序と、それぞれの役割をつかみます。図1のように、1つ前の仕事が次の仕事の準備になっています。

図1 鋼板から完成車へ進む主な工程と作業の順序

プレスでは、鋼板を大きな力で押して、ドアなどに使う決まった形の部品にします。溶接では、金属の部品のつなぎ目を熱などで接合し、車体をつくります。「押して形をつくる」と「つなぎ合わせる」は別の仕事です。写真を読むときも、板を押す機械なのか、つなぎ目を加工する機械なのかに注目します。

塗装では、車体の表面に塗料を塗ります。見た目の色を整えるだけでなく、さびから車体を守る役割があります。その後の組み立てでは、エンジンやモーター、座席、窓ガラス、タイヤなど、多くの部品を取り付けます。種類によって取り付ける部品は変わります。車体が流れ作業で移動し、それぞれの場所で決められた作業を進める仕組みを、生産ラインといいます。

検査では、部品が正しく取り付けられているか、ブレーキやライトなどが正しくはたらくかを確かめます。完成した姿になっただけでは、使う人に届けられません。また、品質を確かめる仕事は最後だけにあるのではなく、途中の工程でも行われます。図1は主な流れを示しているので、図に書かれていない確認の仕事もあると考えて読みましょう。

関連工場との協力とはたらく人

自動車の部品などをつくり、組み立て工場の生産を支える工場を、関連工場といいます。タイヤをつくる工場、座席をつくる工場などが、それぞれの得意な仕事を受け持ちます。完成した部品を組み立て工場へ届ける場合もあれば、ある関連工場から別の関連工場へ部品を送り、さらに加工してから届ける場合もあります。

分担する利点は、仕事を細かく分けられることだけではありません。それぞれが持つ技術を生かして、求められる形や丈夫さの部品をつくれます。ただし、どれほどよい部品でも、取り付ける時刻に届かなければ生産が止まることがあります。そのため、工場どうしで、部品の種類、数、届ける時刻などの情報をやり取りします。

必要な部品を、必要なときに、必要な数だけ届ける仕組みには、部品を置く場所や、保管のむだを減らすよさがあります。一方で、交通の乱れや災害などに備えることも必要です。むだを減らすことと、安定して生産を続けることの両方を考えます。「部品は少なければ少ないほどよい」と決めつけないことが大事です。

工場では、ロボットが重い物を扱ったり、決まった動きをくり返したりします。人は、機械の動きを調整し、部品や車の状態を確かめ、異常が起きたときに原因を調べます。作業しやすい道具や安全な手順を考えることも、人の仕事です。機械が多く写る写真でも、その仕組みを支えている人の判断に目を向けると、工業の学習が深まります。

運び方と環境への配慮も製品につながります

完成した自動車は、車を運ぶためのトラックであるキャリアカーや、船などで運ばれます。道路は工場と販売店などをつなぎ、船は一度に多くの車を長い距離運ぶときに役立ちます。目的地、距離、量、時間などに応じて運び方が選ばれ、途中で別の乗り物に積み替えることもあります。

国内でつくった製品を外国へ売ることを輸出といいます。外国でつくられた品物を国内へ買い入れることは輸入です。日本の会社が外国の工場で車をつくることは海外生産であり、日本の工場から完成車を送り出す輸出とは区別します。会社の名前より、どこでつくり、どこへ売るかを見ると判断しやすくなります。

環境への配慮では、燃料を少なくして走れるようにする工夫や、電気を利用する仕組みが挙げられます。電気自動車は、電池にためた電気でモーターを動かして走ります。ハイブリッド車は、エンジンとモーターの両方を利用します。走り方に合わせてそのはたらきを組み合わせ、燃料を効率よく使う工夫があります。

電気自動車は、走行中に車から排気ガスを出しません。ただし、電気をつくるときや車・電池を製造するときにも、資源やエネルギーを使います。工場の節電、塗装などで使った水の処理、使い終えた車の材料の再利用も、環境への配慮です。車を走らせる場面だけで判断せず、つくるときから使い終わった後までをつなげて考えましょう。

例題で解き方を確かめる

例題1 工程を順番に並べる

次の作業を、主な工程の順に並べましょう。アは「車体に塗料を塗る」、イは「部品を取り付けた車のはたらきを検査する」、ウは「鋼板を押して形をつくる」、エは「車体に座席やタイヤなどを取り付ける」、オは「金属の部品を溶接して車体をつくる」です。

  1. まず、材料に近い作業を探します。鋼板の形を変えるウが出発点です。完成車に近い見た目の作業から探すと、途中の順序を取り違えやすくなります。
  2. 次に、車体ができる前と後に分けます。部品をつなぐオで車体をつくってから、その車体に塗料を塗るアへ進みます。何に対して作業するのかを読むと、前後の関係を判断できます。
  3. 最後に、エで部品を取り付けた後、イで完成車のはたらきを確かめます。検査する対象が完成車なので、この問題のイは最後です。

図1と照らすと、ウはプレス、オは溶接、アは塗装、エは組み立てに当たります。工程名だけの暗記が不安なときは、「形にする」「つなぐ」「塗る」「取り付ける」「確かめる」と動作に直してみましょう。

答え:ウ → オ → ア → エ → イです。

例題2 関連工場の図を読み取る

図2は、タイヤ、座席、ガラスをつくる関連工場から、部品が組み立て工場へ届く関係を簡単に示しています。矢印は部品が運ばれる向きです。実際の工場の数や位置を表した地図ではありません。図2のように仕事を分担するとき、組み立て工場へ部品を予定どおりに届ける必要があるのはなぜでしょうか。

図2 関連工場でつくった部品が組み立て工場に届く関係
  1. 矢印の出発点と到着点を読みます。3種類の部品が組み立て工場へ集まっています。矢印を逆に読むと、組み立て工場が部品を配っているという別の意味になるためです。
  2. 到着した部品が、どの作業に使われるかを考えます。座席やタイヤなどは、車体に取り付けるために必要です。関連工場の仕事を、例題1の工程へ結びつけます。
  3. 予定の時刻に部品がない場合を考えます。取り付ける部品が足りなければ、その作業を進められず、生産が止まることがあるからです。

「工場どうしが協力するため」とだけ答えると、何のための協力なのかが伝わりません。「必要な部品をそろえる」「生産を予定どおりに進める」のように、協力の中身と目的をつなげると、理由の説明になります。

答え:必要な部品がそろわずに生産が止まることを防ぎ、予定どおりに組み立てるためです。

例題3 必要な部品の数を求める

ある組み立て工場で、この後20台の乗用車に走行用のタイヤを取り付けます。1台につき4本を使い、予備のタイヤは数えません。使えるタイヤが工場に12本あるとき、追加で何本届けてもらう必要がありますか。これは部品の数を考えるための練習用の条件です。

  1. 求めるものを確かめます。必要なタイヤの総数ではなく、「追加で届けてもらう数」です。問題文の最後を読んで、計算の終わりを決めます。
  2. 20台分の総数を求めます。1台分の4本が20組あるので、4 × 20 = 80本です。車の台数を、そのままタイヤの本数にしてはいけません。
  3. すでに使える12本を引きます。80 − 12 = 68本です。68本が届けば、12 + 68 = 80本となり、必要な数に合います。

部品を数えるときは、「台」と「本」を分けると、何を計算しているかが見えます。また、12本という数は、この問題では使える在庫です。壊れて使えない部品が含まれるという条件なら、使える数を確かめ直す必要があります。工場では数だけでなく、部品の種類や状態も重要です。

答え:追加で届けてもらうタイヤは68本です。

例題4 環境への配慮を説明する

「電気自動車は走行中に排気ガスを出さないので、つくるときも使うときも環境への負担は全くない」という説明は適切でしょうか。適切でない部分を指摘し、考えるべき場面を2つ挙げましょう。

  1. 文を前半と後半に分けます。「走行中に排気ガスを出さない」は電気自動車の特徴です。文の一部に誤りがあっても、正しい部分まで消さないようにします。
  2. 「環境への負担は全くない」という広い言い方を確かめます。走行中の排気ガスだけでは、車に関わるすべての影響を説明できないからです。
  3. 走行以外の場面を探します。例えば、電気をつくるときと、車や電池を製造するときです。いずれも資源やエネルギーを使うため、環境への配慮が必要です。

この問題は、電気自動車のよさを否定する問題ではありません。何を減らせるのかと、何を引き続き考える必要があるのかを、分けて説明する問題です。使い終えた電池や金属を回収して再利用する場面に注目しても、同じ考え方が使えます。

答え:「環境への負担は全くない」が不適切で、発電するときと車や電池を製造するときの負担も考えます。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 工場の名前と仕事の範囲を混同する

誤った書き方:「組み立て工場では、自動車に使うすべての部品を材料からつくります。」これは、完成車をつくる工場と、部品をつくる工場の分担を見落とした説明です。図2で、部品が外から集まる矢印をもう一度たどりましょう。

どこが違うかというと、組み立て工場へ届く前にも、多くの仕事がある点です。タイヤや座席などは関連工場でつくられます。関連工場はただの保管場所ではなく、部品を加工したり、その品質を確かめたりする生産の場です。

正しい書き方:「関連工場がつくった部品などを受け取り、組み立て工場で車体に取り付けて自動車を完成させます。」分担を説明するときは、工場の大きさより、何をつくってどこへ渡すかを確かめると、役割がはっきりします。

誤り2 船で運ぶことをすべて輸出とする

誤った書き方:「自動車を船に積んだら輸出です。」船は国内の港どうしを結ぶ輸送にも使われます。乗り物の種類だけを見ても、輸出かどうかは判断できません。図3のように、国内で販売する流れと、外国へ売る流れを分けて見ます。

図3 完成車が国内で販売される流れと外国へ輸出される流れ

図3では、完成車から国内販売へ進む道と、港を通って外国へ進む道を描いています。矢印は届け先へ進む関係であり、距離や方位は表していません。また、国内販売の道に港を描いていないからといって、国内向けの車を船で運ばないという意味ではありません。

どこが違うかというと、輸出を決めるのは船に乗ったかどうかではなく、外国へ売るかどうかです。外国でつくった車を日本へ買い入れる場合は輸入です。同じ船の写真でも、出発する国と到着する国、売買の向きを確かめる必要があります。

正しい書き方:「国内でつくった自動車を外国へ売ることを輸出といいます。」問題を解くときは、出発点と届け先を丸で囲み、矢印に沿って声に出すと、輸出と輸入を取り違えにくくなります。

誤り3 ハイブリッド車と電気自動車を同じ仕組みにする

誤った書き方:「ハイブリッド車も電気自動車も、エンジンを使わずに走ります。」どちらもモーターを使うため、共通点だけで覚えると混同します。車の名前から環境への配慮を連想するだけでなく、何が車を動かすのかを比べましょう。

どこが違うかというと、ハイブリッド車はエンジンとモーターを組み合わせる点です。電気自動車は、電池にためた電気を使ってモーターで走ります。ハイブリッド車について「いつでも必ず両方が同時にはたらく」と言い切ることも避けます。走行の状態に合わせて利用の仕方が変わるためです。

正しい書き方:「ハイブリッド車はエンジンとモーターを利用し、電気自動車は電池の電気でモーターを動かします。」その上で、燃料や電気をどのように使うか、使い終えた材料をどう生かすかを考えると、名前の区別が環境の学習につながります。

練習問題

ここからは、用語を選ぶだけでなく、短い理由も添えてみましょう。書き終えたら、答えにある言葉と完全に同じかを比べる前に、順序、部品の数、品物が動く向きが合っているかを確かめます。

練習1

鋼板を押して決まった形にする工程と、金属の部品をつなぎ合わせる工程の名前を、それぞれ書きましょう。また、車体への塗装が、色を付けること以外にどんな役割を持つかを説明しましょう。

練習2

関連工場から、乗用車に取り付ける座席を受け取ります。この問題では1台に同じ種類の座席を5個使い、8台を組み立てます。使える座席がすでに10個あるとき、追加で何個必要ですか。式と答えを書きましょう。

練習3

次のうち、日本からの完成車の輸出に当たるものを1つ選び、残りの説明も書きましょう。アは「日本の工場でつくった車を日本の別の地域の販売店へ船で運ぶ」、イは「日本の工場でつくった車を外国へ売る」、ウは「日本の会社が外国の工場で車をつくり、その国で売る」です。

練習4

「ロボットが作業しているので、工場では人の仕事は必要ありません」という文を直しましょう。人が行う仕事を2つ挙げて説明してください。また、車が走るとき以外の環境への配慮を1つ挙げましょう。

答えと解説

練習1の答え:鋼板を押して形にする工程はプレス、金属の部品をつなぐ工程は溶接です。塗装には、車体をさびから守る役割があります。作業の見た目だけでなく、何のために行うかを組み合わせて覚えましょう。

練習2の答え:5 × 8 = 40、40 − 10 = 30で、追加で30個必要です。確かめると10 + 30 = 40になり、8台分がそろいます。例題3のタイヤの本数をそのまま当てはめず、今回の1台分の条件を読み直すことが大切です。

練習3の答え:イです。アは国内での輸送、ウは海外生産とその国での販売です。ウは日本の会社の活動ですが、完成車を日本から外国へ売っているわけではありません。会社がどこの国の会社かと、車をつくる場所は分けて判断します。

練習4の答えの例:ロボットが作業する工場でも、人は機械を調整したり、異常の原因を調べたりする必要があります。環境への配慮には、工場で使う電気を節約することがあります。品質を検査する仕事や安全な作業方法を考える仕事でも正解です。環境への配慮は、使い終えた車の金属を回収して再利用することなども挙げられます。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

自動車工場と関連工場のつながりは、工業がさかんな地域を調べる学習につながります。工場だけを地図に探すのではなく、道路や港との位置関係も確かめると、材料を集め、製品を届ける条件が見えてきます。また、工場どうしで生産予定を伝える仕組みは、産業で情報をどう生かすかという学習にもつながります。

家庭で5分あればできる確かめ方の1つは、紙に「部品」「組み立て」「販売」と書き、お子さまに矢印で結んでもらう方法です。その後、「部品が予定に間に合わなかったら」と尋ねます。矢印が単なる線ではなく、次の仕事を支える関係として読めているかを確かめられます。

もう1つは、図1を見た後に隠し、工程を動作で説明してもらう方法です。言葉が出なければ「形をつくった後、車体にするには何をするか」と問いを小さくします。すべての用語を一度に言わせるより、前後をつなげて説明できる箇所を見つけることが役立ちます。

個別指導で確かめるときは、工程名を忘れたのか、矢印を逆に読んだのか、1台分と全体の数を混同したのかを分けます。必要に応じて、身近な物づくりの順序や「1つ分がいくつあるか」という計算まで戻って確かめます。

まとめ

街で見かける自動車の後ろには、部品を加工する人、作業を調整する人、品質を確かめる人、届ける人の仕事があります。工場の工程を説明できたら、その先にいる使う人や、使い終えた車の行方へも視線を伸ばしてみましょう。問われるのは、用語の数だけでなく、仕事どうしの関係を理由とともに語れるかどうかです。

1台の自動車は、離れた場所の仕事が順序と約束でつながった製品です。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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